「羽が生えたように軽くなる」と謳われる本屋に平積みされた人気のダイエット本を買ってみた。
ちなみにダイエット本を読んだのは、初めてだ。
広告を読みもっとも魅かれたのは「五十肩が治った」という体験者の声。痛みのストレスというのはやはり直球なのだなと、自らの心理を探る。痛みが治って&やせるんなら、という欲もそこには見える。ダイエットと欲は、いつもワンセットだ。
そして少し立ち読みして購入に至ったのは、身体のパーツをもと(ゼロポジション)に戻すことで、滞っていた新陳代謝がよくなり、普通に生活していくだけで消費カロリーが多くなるというところ。理にかなっている。ように思えた。
ということで、ペラペラめくると30分ほどで読み終えた。
そして3日間やってみた。
毎日行うのは大まかに言うと7つのストレッチ。
「15分くらいあればできる」
「ひとりでできる」
「道具を買わなくてもできる」
「4週間で効果が出る」
ウリはそんなところにあるようだ。
そして読み終えて共感したのは、ラストにかかれた「心をゼロポジションに戻す」ということ。
禅に「莫妄想(まくもうそう)」という言葉があります。
「妄想せずに、今やるべきことに集中しなさい」という教えです。
禅の世界の「妄想」とは、空想や誇大妄想をさすのではなく、自らの心でつくり出してしまった苦しみや不安、心配ごとをさします。
たしかにひとつのことに集中しているとき、心は解き放たれている。わたしの場合、随筆をかいているとき、記事を作っているとき、野菜を千切りにしているときなどに、それを感じる。
『赤毛のアン』のマリラが、アンが家を出たあと、無心に家じゅうを掃除していた。磨くところなどないほどにぴかぴかなのに家じゅうを。掃除に「集中」することで、アンがいない「淋しさ」を忘れようとしていたのだろう。読んだ中学生の頃には奇異な行動に思えたが、「心をゼロポジションに戻す」というところを読み、すっと腑に落ち思い出した。
はてさて、ダイエット本を購入しての真面目なダイエット。4週間後、効果が出ているかどうか。お楽しみあれ。
考案者で著者の石村友見は、劇団四季の『ライオンキング』や、ブロードウェイのミュージカル『ミス・サイゴン』出演したこともあるもと女優さんです。
写真付きでわかりやすい解説です。
1カ月、がんばるぞー! とは言っても、食事もお酒も制限しないことにしました。効果がわからないし。たぶん制限できないし(笑)
こんにちは。
>心をゼロポジションに戻す
心惹かれる言葉ですね。
毎日暮らしているといや応なしにたまるストレス。
でも優先順位をつけて少しずつ片付けてみると、なんだ出来たじゃないとなるときもあります。
それにダイエットできるとなれば皆さん魅力を感じますよね。
マリラの行動、私もする時があります。
でも、片付けても、片付けてもぴかぴかではありませんがね。
無心になる時間は必要ですね。
hanamomoさん
ですよね~心惹かれる言葉ですね♩
たまにフラットな自分を意識することはありましたが、
「心をゼロポジションに」とおいはっきりとした言葉になると、また心の持ち方も違うように思いました。
片づけは苦手ですが、ひとつひとつ、は大切ですね。
ゼロから始まると、1、2、3、とやって行けるような気がしますね。
マリラの無心がわかるくらいには大人になったってことかな。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。