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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

顎関節症を患って

最近、出された茶菓子などを食べるとき、自意識過剰になる。

「ぱくりとひと口で食べた方が美味しいのに、小さくちぎってる」

なんて、思われやしないかと緊張する。

これが、たいていの場合、誰も見てやしないんだけどね。

何も恥ずかしがって、おちょぼ口で食べてるわけじゃない。右顎に顎関節症を患っているだけだ。つまり、口を大きく開けると痛むのである。

 

歯医者で治療を受け(レーザー治療)、マッサージを教わり、ムリして口を開けないこと、右下を向いて眠らないこと、頬杖をつかないことなどアドバイスしてもらった。また整体で相談し、顎の骨は骨盤と通じているからと腰のツボを緩めてもらい、腰にホッカイロを貼って温めている。大騒ぎである。

夏風邪の高熱から始まり長患いが終結したと思ったら咳喘息。咳で肋間筋を傷め、笑うのも辛い日々。それもようやく収まったと思ったら、まさかの顎関節症だ。厄年なのか? 調べれば前厄までもあと5年もある。いい加減ここらで完全終結してほしい。最終回だと思ったら最終章の始まりだったとか、もうやめて。

 

ところで、こうして人前でものを食べるのがちょっと気になるようになってから、もしかしたら、と思うようになった。

隣りで明るくしゃべっている彼女も、にこやかに頷く彼女も、ジョークを飛ばす彼女も、顎関節症ではないにしろ、何か言わずにいることがあるかも知れない。それが、目に見える場所なのかそうでないかに違いはあれど、たぶん誰もが何かしらの不安材料を持ち歩いているのだ。

そう思うとちょっと楽になり、温かな目線で周囲を見回すことができた。

CIMG3070庭の様子です。南天の実は、日々赤を濃くしていきます。

CIMG3069小紫の実も、すっかり紫色になりました。

CIMG3081イチイの木の実です。クリスマスツリーみたい。

CIMG3076野葡萄は、黄緑と水色や青が多いかな。不格好だけれど見ていて飽きません。

CIMG3066雪柳にはカマキリの卵が。1mの高さにありました。カマキリは積雪量を予測して卵を産むっていうけど……。心配です。

COMMENT

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  1. ぱす より:

    こんにちわ。
    顎関節症
    はじめて聞きました。病気は様々ですね。体の部位ごとにいろいろあるものですね。
    食べる時の不具合も嫌なものでしょう。
    顎の骨が骨盤に通じる。それも意外ですね。

    つながる。からだはつながってますね。そして、心とも。
    老いに向かって、いろんなことを経験させてもらっているのかな~と思うこの頃ですが、
    若い頃の記憶が邪魔するというか・・・。元気だった、何ともなかったあの頃。
    それは幻影ですね。
    始まりかも知れないけれど、経験した分、いろんなことをきっとこれから気をつけると思います。
    どうぞお大事にしてくださいね。

    • さえ より:

      ぱすさん
      ありがとうございます♩
      じつは以前にもなったことがあって、今回はそのときより痛みがひどくて。
      女性にはなりやすい人が多いそうです。
      顎の形にも関係してるみたい。
      そうそう。身体はつながってますね。足のツボの表なんかみると、ほんまかいなと思いますが、つながってるんだって実感しました。
      そして心とも、ですね。
      ぱすさんも、早くよくなりますように♡

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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