ウォーキングを始めて、ひと月経った。
気功整体も続けているので、双方の効果なのか左肩もだいぶ楽になり、夜中に痛みで目覚めることが少なくなった。
だが痛みとは関係なく、夜中に目覚めて眠れないとき、というのがある。
更年期かな、と思い始めてからだから、5~6年ほど前からになるだろうか。
最初は眠れないと翌日辛いだろうと焦って眠ろうとしたが、最近ではすっかり慣れて、眠れない時間に頭のなかでエッセイ原稿の素案を考えたり、『地球の歩き方』特派員ブログの企画を練ったりしている。これはメモしておこうと思うものがあれば、起きて原稿をかいてしまったりもする。
「眠れない」というネガティブな感覚から、「時間をプレゼントしてもらった」ようなポジティブな感覚へ自然と移行していた。
江國香織の連作短編集『ホテルカクタス』に『眠れない夜』がある。
古びた石造りのアパートの名が「ホテルカクタス」であり、そこで暮らす「帽子」と「きゅうり」と「数字の2」たち3人の物語だ。
突然眠れなくなった2が、きゅうりの部屋を訪ねる。
「一週間も眠れずにいたら、それは不眠症だから医者にいくべきだと思うな。医者はきっと薬をだしてくれるよ」
これを聞いて、2はがっかりしました。
「一週間? 絶望的だな。そんなにながいこと起きていられるはずがない。きっと眠っちゃうよ」
「あきらめちゃいけない。まず、やってみなくちゃ」
きゅうりは、そう励ましました。
「自信がないな。そんなに起きていられるだろうか」
2は、なんだってこんな厄介なことになってしまったんだろう、と困惑しながら、帽子に相談してみよう、と、思いました。
眠れなくて困って相談しているのに、どれだけ起きていられるかがんばることになってしまう。帽子はと言えば、やはり眠れないなら起きていればいいと酒に誘う始末。2は疲れ果て、自室に戻ってベッドに飛びこみ、すとんと眠りに落ちたのだった。
眠れないなら、起きていればいい。
そうすんなりと方向転換できたのは、このへんてこな3人の物語が、頭の片隅にあったからなのかも知れない。
ウォーキングコースに咲いている八重の雪柳です。
その近くにハナダイコンが、群生しています。
堰沿いには、菜の花が咲いています。
足もとにいっぱいに広がっている雑草、カキドオシ。
こんにちわ。
夜中に目が覚める。
私も、最近そうです。2時ごろに目が覚めて、考え事をするともう眠れなくて。
翌朝のこともあるので、薬を飲みます。
時間をプレゼントしてもらった。
そう考えられるといいですね。
眠いのに、気が高ぶって眠れない。
だから、結局、布団の中でもやもや・・・です。
八重のゆきやなぎ。
近所で咲いているのですが、名前がわかりました!そうそうこの花です。
カキドオシ。ホトケノザにも似ていますね。
ぱすさん
こんにちは♩
ぱすさんも眠れない夜があるんですね~お年頃なんでしょうか。
薬を飲むのもいいかも知れませんね。3時だと微妙で、朝起きられなかったらと思うと薬を飲むのもなあって思ってしまって。薬と言っても市販の睡眠導入剤ですが。
雪柳、八重も可愛いですよね。でも家で咲くシンプルな雪柳の方がわたしは好きですが。
カキドオシ、写真ではうまく表せないんですが、いちめんに咲いているのを見ると気持ちが和らぎます♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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