夢を見た。夢のなかで、友人と噂話をしている。
「彼女(架空の人物)、最近、やせたよねえ」
「そうそう。エアロバイク買って、毎日乗ってるんだって」
「エアロバイクかあ」
「うん。エアロバイク、いいよねえ」
そこからなぜか話は、近所の銭湯(架空の場所)に移る。
「リニューアルオープンするらしいから、エアロバイク買ってもらおうよ」
「いいね。そうしたら、お風呂入りに行くたびに乗れるもんね」
そして友人と二人、どうしたら銭湯にエアロバイクを買わせることができるか作戦を練ったが、具体案は浮かばない。
「エアロバイク、いいよねえ」
「エアロバイクさえ、あればねえ」
夢のなか、二人繰り返しつぶやいたのだった。
目が覚めて、呆然とした。
「こんなにやせたかったんだ、わたし」
それにしても、なぜエアロバイク。欲しいと思ったこともないのに。
読んだばかりの『嫌われる勇気』に出てきたアドラー心理学を思い出した。自分のことながら分析するに、これはやせられない自分への言い訳なのである。
エアロバイクさえあれば、やせられる。つまり、エアロバイクがないから、やせられないと言っているのだ。
食欲の秋もいい加減にしときなさいという、夢のお告げだったのか。いやいや、お告げで言い訳してどうする。そろそろダイエット、本気出そうかな。
お試し中のダイエット法。まず野菜を食べてから、肉や魚を食べるというもの。同じ量を食べてもやせる、らしい。まずは、サラダからいただきます。
夕べの晩酌です。お次は、鰯と蛸のカルパッチョで。
メインは、砂肝のオリーブオイルニンニク焼き、ハーブソルト味。
はてさて、ダイエットの効果は如何に。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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