最近、ベッドのなかで眠れないなあと思いながらあれこれ考えているうちに、夢を見ていることがある。

それこそ「夢現（ゆめうつつ）」という言葉そのままの状態で、夢を見ていたことに、ハッと気づく瞬間があり夢を見ていたことに気づく。

この年代になるまで、そういうこともなかったのだから、やはり歳を重ねて起こる身体の変化なのかも知れない。

その夢のなかで、わたしはドアストッパーを探していた。

（夢のなかで、よく探し物をする）

東京でひとり暮らす弟や、小学生だった頃の末娘、友人たちも登場して、見知らぬ大きなお屋敷のなか、みなでにぎやかにドアストッパーを探した。いや、にぎやかにといっても探しても探しても見つからず、まじめに困っているのだ。

そのとき、はたと気づいた。

「そもそも、どうしてドアストッパーを探してたんだっけ？」

そうして見まわすと、その家の部屋という部屋にはドアがないのだった。

それに気づいたと同時に、ハッと気づいた。ああ、これは夢で、さっきまで眠れないと思っていたのにいつの間にか夢を見ていたんだ、と。

その感覚。現実と夢の距離が曖昧になる瞬間が、これまでない感覚で、不思議におもしろかった。近くて遠い、境目があるようでないようで、だけどいつも感じているような感覚だった。

庭では、ハマナスが咲いています。

シロツメクサも、咲いています。

金銀花とも言われるスイカズラも、咲いています。

ブルーベリーは、実を膨らませ始めました。

山椒も、実をつけて。収穫が楽しみです。