姿勢矯正もできる軽いタイプのヨガ、ひめトレに通っている。
南アルプス市なので、車で40分ほど。ちょっと遠いけれど、とても気に入っている。年若い女性の先生が大らかでゆったりとした人柄で、赤ちゃん連れの若いお母さんたちや、年上の素敵な女性たちが集まってくる。ほんわかしているうちに身体もほぐれてすっきりする。しっかり目のヨガはちょっと疲れちゃうんだよな、という人におススメの教室だ。
先生がよく教えてくださることのひとつに、胸を開くというのがある。
「胸を開くと、それだけでパワーをとり入れられるんですよ」
寒い季節には、縮こまって猫背にもなりがちだ。身体は心と通じているところが大きく、縮こまっているときには、心も内にこもってしまう。意識して胸を開くことで、太陽の光や万物のエネルギーなど”いいもの”を身体にも心にもとり入れよう。ということらしい。
「”いいもの”って、何だろう」
一緒に胸を開き、深呼吸しながら考えていた。
強いもの。美しいもの。優しいもの。潔いもの。輝かしいもの。健やかなるもの。穏やかなもの。善なるもの。暖かなもの。心地よいもの。愉し気なもの。
数えるように、思い浮かべていたら、そのすべてが、開いた胸から入ってきたような気がした。
「”いいもの”って、いいものだなあ」
両手を広げて、胸を開いて、深く呼吸をして。
”いいもの”思い浮かべてみませんか?
ヨガ教室の会場は、お寺。妙善寺です。
しんとしたたたずまいのお寺での、心安らぐ静かな時間。
立派な鐘があります。鐘の音は、まだ聞いたことがありません。
鐘の裏側には、水仙が満開でした。やわらかい色合いが可愛い。
道々あちらこちらに、梅の花が咲いているのが見えました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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