父の四十九日を終え半月ほどが経ち、毎年初詣に参る武田八幡宮へお参りした。
手水舎には柄杓が置かれておらず、竹筒から流れている水で手を清める。
すれ違った人は、同年配の夫婦らしきカップルと、ひとりの女性、カメラを抱えた男性ふたりのみで、とても静かだった。
拝殿の鈴も、多くの人が触るのを防ぐために、鳴らさないようにと貼り紙がある。夫とふたり手を合わせ、散歩のようにゆるりとした気持ちで坂道を下った。
社務所で昨年の御守りを返納し、今年の御守りを授けていただく。
宗教は持たぬが、毎年神社に詣でるのが習慣となっていて、交通安全の御守りは車に、開運厄除の御守りは鞄に入れている。
御守り【おまもり】
身につけていると危難を逃れることができると信じられているもの。特に、社寺の守り札。護符。
デジタル大辞泉より
降りかかる災いを代わりに受けてくれると考えられている御守りは、「買う」ではなく「受ける」「授かる」と言う。
神様の心が宿っていると考えられているため、数え方は、一体、二体だそうだ。
ブログのお友達のユミさんは、病気になった親しい方のために二十一日参りをしていた。雨の日も風の日も毎日お参りを続けるのが二十一日参り。その方は、思いが通じたのか回復したという。
「二十一日参りをすると、神様の台帳に名前を載せていただける」
そんな素敵な言葉を知ったと、ブログにはかかれていた。
毎年参っていても、まだまだ知らないことが多い。
韮崎の武田八幡宮です。
手水舎は、感染対策で柄杓を置かず、竹筒から水が流れるようになっていました。
拝殿も、鈴を鳴らすのはご遠慮下さいとの張り紙がありました。
本殿は、重要文化財として保存されています。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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