日曜日。お隣、韮崎市の「気ままな二人展」へ行ってきた。
二人展のひとりは、油絵や水彩画など。
もうひとりが句会の友人で、はた織り機で織った布や着物をリメイクした洋服などを出すというので、楽しみに出かけた。
はた織り機で織ったという布が、大小合わせると20くらいはあっただろうか。ほかに織った布を洋服に仕立てたものもある。
たくさん展示されていたことに驚き、そう伝えると、土曜日に買い求めていった人も多くずいぶん減ってしまったのだという。
一本の糸から布を織るという工程にどのくらいの時間がかかるのか、想像がつかない。
それに加え、葛の蔓から繊維をとりだして織ったもの。(煮出して、発酵させて、洗って、とか聞いたことがある)
自然の植物で染めた布を使ったもの。
ジーンズを裂いて糸にしたものなど、様々な挑戦をしていて、見ているだけでも楽しかった。
そのなかのひとつ、やわらかな手触りの優しいターコイズのマフラーを購入し、持ち帰ってきた。
よく見ると、くすんだターコイズ、うすみどり、グレー、白に近いグレーを横糸にし、縦には光沢のある白に、薄いブルーとグレーが混ざった細めの糸を使い、静かな、寒色系なのに温かな風合いの縞模様になっている。
出来上がりをイメージしながら、糸を選び、組み合わせ、何度も繰り返し織っていったのだとわかった。
巻いてみると温かく、「豊かな暮らし」というワードが胸に浮かぶ。
自分でいうのもなんだが、とてもよく似合っている。これから来る厳しい冬が楽しみになってきた。
とても気に入ったマフラー。手触りもやわらかです。
ターコイズの糸がキーポイントになっています。
白いセーターに合わせて。強すぎず弱くもない色合いが好きです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。