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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

クリスマスリースと椿の暖簾

玄関の掃除をして、暖簾をとりかえた。

淡い藍染の暖簾は、京都で見つけた職人技が光るものでとても気に入っているが、年末にはいつも、椿の暖簾をかけている。

真っ赤な椿の花が一輪、大きな暖簾いっぱいに描かれている、これもとてもお気に入りの暖簾だ。バックが黒だというのもいい。お正月にとても似合う。

 

だが、暖簾をかけ、あれ? と思った。

同じ壁面に掛けたクリスマスリースと、不思議と馴染んでいたのだ。

「同じ赤があるね」「おんなじ丸だね」

まるでそう、たがいに目くばせでもしているかのようだ。

 

赤はクリスマスカラーでもあるが、お正月の色でもある。

どちらかというと、クリスマスの赤はワインレッドに近く、お正月の赤は朱に近いが、同じ赤も使われる。

先日、できあがった会社の年賀状を見て、一瞬だがクリスマスを連想した。赤が効果的に使われていたのだ。だが無論、それはお正月の赤だった。

 

ちなみにクリスマスの赤は、キリストの流した血に象徴される神の「深い愛」から、緑は樅ノ木の「強い生命力」への憧れから来ているらしい。

お正月のお祝いの色、紅白は、赤が「喜び」白が「始まり」を表すとか。

 

クリスマスが過ぎれば、たったの一週間でお正月。

異文化の暦が、現代にすっかり溶け込んでいる。

赤は、お祝いの色。由来の意味は違えど、海外の文化でも日本の文化でも、交わらずとも同じような感覚を持っていたのだろう。違うところも多くあるが、人間は根底に同じものを持っているのだと思うと、温かな気持ちになる。

CIMG5280暖簾を替えただけですが、雰囲気ががらりと変わりました。

CIMG5282暖簾をアップに。絵は、山の版画家畦地梅太郎が描いた涸沢です。

CIMG5284クリスマスリースさんも、アップ。下にあるのは蝋燭立てです。

CIMG5286赤い布は、季節関係なくかけてあります。

CIMG5289これも玄関に置いてある、丸太の上に赤い布をかけたもの。赤多いなあ。

CIMG5290地元の陶芸作家さんの作品『沈思』です。穏やかなお顔をしています。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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