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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

大根おろして、よかった

神戸から帰るも、夫はそのまま東京に残り会社へ行った。

一足先に返ってきたわたしは、久しぶりの晴れ間にたまった洗濯物を干す。

「晴れて、よかった」

口を突いて出たのは、待ちかねた青空ばかりのせいじゃない。

 

義母の口癖だ。

「ぶじに帰ってこられて、よかった」

「元気に会えて、よかった」

「淡路島に行ってきたの? よかったわねえ」

という具合に。

 

「よかった」と口にしながら暮らしていくのって、いいなと思う。

歳を重ねると、できないことが増えていく。義母もすべてよしという生活ではないだろう。けれど、あれがダメ、これが嫌と言いながら暮らしていたら気持ちも暗くなる。「よかった」と日々口にするだけで、同じような毎日だってまったく違うものになるだろう。

 

帰り際、義母が言った。

「ああ、大根おろしてもらって、よかった」

帰省したときには、たいてい大根をおろして冷蔵庫に入れて帰る。

「ああ、大根おろして、よかった」

わたしも、口にせず思った。

洗濯物を干したウッドデッキ。気持ちがいいなあ。

先週見つけて、夫が退治してくれたキイロスズメバチの巣。美しいですが、お引越ししていただきました。いなくなっていて、よかった。

 

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  1. hanamomo より:

    こんにちは。
    今天気予報を見たら暑いようですね。
    お義母さんの言葉になんだかとってもいい気持ちになりました。
    そういう言葉ってなかなか言える人が少ないように思います。
    いま与えられている事に感謝する気持ち、これは意外に忘れてしまっている事が多い気がします。

    我が家に帰ってさえさんもほっとしている事でしょう。
    でもお忙しいですよね。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    こんにちは~♩
    梅雨が明けたと思ったら台風ですね~
    でも、帰省&プチ旅行の洗濯物は乾きました。よかった♩
    そうなんです。
    義母にはファンが多くて、たぶんそういうところに魅かれるんだと思います。
    息子も娘たちも、お婆ちゃん大好きです。
    旅行もいいけれど、家はやっぱりホッとしますね~
    ありがとうございます。

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

I answer only Japanese.

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