所用で出かけた帰り、急に思い立ち、同じ町内の『くじらぐも』に立ち寄った。
山羊やニワトリを飼い、野菜やハーブなどを育て、地元の食材を活かした料理を出しているカフェだ。古民家を改造した「隠れ家カフェ」などとも言われる。
手話教室の先生に、明野の『くじらぐも』でも手話サークルをやっていると教わり、その話を聞こうと思ったのだ。
ランチを注文し、先生の名前を言うと、すぐに、大歓迎だと手話サークルの日時などを教えてくれた。月2回で夜の時間だが、都合のつくときだけでいいし、参加費は1回百円だという。
思い立ったが吉日とはこのことだ。思い立って行ってみてよかった。
さて。ランチプレートを待つあいだ、ひとりぼんやり店内を眺めていた。
木をくり抜いたスプーンや皿、手編みのザル、裸電球の温かな光、だるまストーブ、石造りの火鉢、振り子が揺れる時計。手編みのキッチンたわしや、手作りのリネン、産直の野菜や卵。そして150年ほど経つという古民家の柱や梁。
不意に、肩の力が抜けていくのを感じた。
なぜだか泣きたい気持ちに襲われて、驚く。心がほどけていく。その場所が持つ空気のやわらかさ、というのだろうか。ナチュラルカラーのものに囲まれた心地よさ、というのだろうか。人が手をかけたものの温もり、というのだろうか。
ランチプレートには、色とりどりの野菜が盛りつけられていた。そのひとつひとつを、ゆっくりと味わって食べた。レモングラスが入ったハーブティーを3杯もおかわりし、ほうっと温かなため息をつく。
『くじらぐも』での手話サークルの夜が、楽しみだ。
入口のドアの前にある小さな小さな看板? 表札?
柱時計に裸電球。店内では絵画展も開催中でした。
石造りの火鉢の向こうには、うさぎのくるみくん、7歳。
天井裏に続く梯子が。昔お蚕さんの部屋だったらしいと教えてくださいました。
肉を使わないランチプレートです。スパイスが効いていて、ちょっとアジアン。人参の葉っぱの天麩羅や、親里芋の煮物など、家では作らないなあ。
ランチセットのハーブティーは、お庭のハーブで作ったものだそうです。
お庭には、国語の教科書に載っていた『くじらぐも』にもでてきた太鼓はしご。かと思ったら、教科書に出てきたのはジャングルジムでした。
トウモロコシがたくさん干してありました。南瓜もいっぱい。
井戸には、蔓が絡んでいました。いろいろなハーブが伸びています。
4匹いるという山羊さんたち。目の前で見るとちょっと迫力あります。
おはようございます。
もう随分前になりますが、 .*くじらぐも* の存在を知らされ、あなたの好きそうな空間と告げられました。行ってみたいと思いながらも、叶いませんでした。
ますます興味津々、いいですね‼
孫達も連れて行きたいと思います。
それにしてもさえさん、いい時間過ごしていますね。
また、近くに手話との新しい出会いの場も見つかり、ラッキーでしたね。色んな事を楽しんで過ごせる現状も、またグーグー‼ですね。
くじらぐも、早く会いたいよ~。
悠里さん
おはようございます♩
『くじらぐも』ご存じだったんですね~
ぜひ、行ってみてください!
お孫さんもご一緒に、いいですね~♡
じつはこのところ、これまでになく忙しいんです。
ほかの人から見たらそうでもないってくらいなのかも知れませんが、自分的にはキャパ超えてるかも~と思うことがしばしば。
そんなときに立ち寄ったので、ずいぶんとホッとしたのでした。
手話サークル、参加させていただきました。
みんなすごく上手でした。ついていけるかな~? でも、楽しんで続けていきたいと思います。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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