「きどにたてかけし衣食住」という言葉を、初めて聞いた。
営業などのビジネスマンの間で使われている会話テクニックのひとつで、基本の話題の頭文字をとった言葉だそうだ。
き 気候や季節の話
ど 道楽(趣味)の話
に ニュースの話
た 旅の話
て テレビの話
か 家族の話
け 健康の話
し 仕事の話
衣 ファッションの話
食 食の話
住 住まい(出身地)の話
なるほど。だけど、どこかで聞いたことがあるような?
そうだ。ブログのカテゴリーだと気がついた。仕事の話はかいてはいけないことも多いし、ニュースやテレビの話は少ないかも。でもだいたい、こんな感じ?
夫と日々しゃべることは、ニュースやテレビの話に加え、仕事の話題がぐんと増える。同じ会社の社長と経理なのだから、当然だ。
「今日の味噌汁、ちょっと味濃かったかな?」と言いながら、
「あ、きのうの請求書の振り込み、いつまで?」と重ねたり、
「雪柳の蕾、だいぶ膨らんできたね」の返事が、
「誰々くん、扶養家族ひとり減るって言ったっけ?」だったりする。
さて。最近我が家では「きどにたてかけし衣食住」のほかに「だ」が話題になることが増えた。断捨離である。家のメンテナンスをしながら、そろそろ本腰を入れなくちゃと始めた。小さな断捨離を日々ひとつずつ。雑誌や古着をリサイクルに出したり、古い書類をシュレッダーにかけたり、古本を売ったりしている。
「これを捨てた」「あれを整理した」そうやって口に出すことって、大切だ。話題のひとつというより、有言実行効果で、やる気アップしている気がする。
夫が大工さんと相談して、吹き抜けに板を渡しました。
キャットウォークと言うそうです。猫いないのに、猫が歩く道?
窓拭きのためとか、布を掛けて暖房効率をよくするとか、考えているみたい。だけど、かっこいいかどうかは……疑問(笑)
きどにたてかけし衣食住
初めて聞きました。
確かに、無難なカテゴリー・・でも話を膨らませて行けば、
奥が深くて、楽しくて、自分の糧になりそうな会話になりますよね。
会話もその人の本質が見えます。思慮深さというか、度量というか・・・・。
垣間見えます。
私、「ど」「た」の話が好きかな~って自分で思います。
相手の興味があること、趣味・行ってきたところの事・・。自分はやらないけれど、
行ったことがないけれど、こんな世界があるのだと、知ることがとても面白いんです。
そこで、また共通点でもあれば、ぐっと気持ちが近くなったような気がします。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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