今週末、夫の友人3人が泊りがけで遊びに来る。
大学時代の山歩きのサークルで一緒だった人たちで、天気がよければ山に登ろうということらしい。すでに卓上七輪で焼くための肉が届いているし、良質な町内産のジビエ(鹿もも肉)も手に入れた。頼まれた谷桜酒造の純米大吟醸も用意してあるから、天気が悪くてもさほどがっかりもしないだろう。
さて。3人以上の客人に宿泊してもらうのは、夏に社員たちを呼んでバーベキューしたとき以来だ。
「掛布団、3枚あったっけ?」
夏には必要なかったものを、確認した。子どもたちが家を出るときに、布団を1枚、毛布を1枚、いや2枚という感じで持っていったこともあり、あると思っていた毛布がなかったり、ないと思っていた掛布団があったり。しかし数年前に揃えた客用布団カバーは、2組しかなかった。
「なんだか、ちぐはぐだなあ」
布団を干しながら、ひとりごちるが、これから揃えて購入するには時間がない。
「ちぐはぐも、またよし、か」
布団をたたきながら、ふたたびひとりごちる。
ひとつのものを見れば、きちんとしているのに、組み合わせによって、うまく調和がとれないことがあるのだ。
「ちぐはぐ」の語源は、「ちぐ」が「金槌」で「はぐ」が「釘抜き」だそうだ。
金槌と釘抜きを交互に使っていたら、一向に仕事は進まない。そんなところから「ちぐはぐ」という言葉が生まれた、という説もあるらしい。また、棟梁が金槌が欲しいとときにしたっぱが釘抜きを渡し、釘抜きが欲しいときに金槌を渡したから、とも言われている。
「だけど今、金槌と釘抜き、一緒になってるのも多いよなあ」
「ちぐ」と「はぐ」が、すでに一緒になってるんだから、まあいいか。
そう思いながら、布団をとりこんだ。しかし。
来年の話をしても鬼が笑わなくなった今、うん。来年は、と決意新たにする。
「お客様用の布団カバーを、揃えよう」
まあ、ペンションでも山小屋でもないんだから、いいんだけど。
布団も毛布も、柄がちぐはぐですが気持ちよく陽に当たりました。
普段は物置きになりがちな和室ですが、お客様が来るたびに掃除するので、さっぱりします(笑)一枚板のテーブルは欅(けやき)の木です。じつは脚がくっついてないんです。乗っけただけ。危ないから気をつけてね、とお客様に注意事項を伝えるのもいつものことです。そろそろつけようか、脚(笑)
キャー!ステキ~!!
期間限定でいいですから、年に数日でもペンション営業してくださいよ。
私、絶対行きますから!(笑)(*^^)v
ユミさん
ありがとうございます♪
いやー掃除が苦手なんで(笑)
たまに友人が来るくらいがちょうどいいかな。
でもユミさんなら歓迎します❤
がっかりするかもですが(笑)
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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