毎週通っている手話教室は、NPO法人『楽しく笑って人生を過ごす山梨手話の会』が運営している。その活動のひとつ「高齢ろうあ者いきいきサロン」に初めて参加した。
65歳以上の聴覚障害を持つ方々が集うイベントだ。
なんとか挨拶を交わすことはできたが、読みとりができない。
手の動きが早い。表情まで目が追いつかない。ネイティブの手話ってすごい。あ~ん。ちんぷんかんぷんだ。
なのに、ゲストのかおりんこと岡本かおりさんの手話には、ぐいぐい惹きつけられた。正直に言ってしまうと、読みとりが追いつかない手話よりも、表情の豊かさ、おもしろさに見入っていた。なんとも魅力的なのだ。
声は聴こえないのに、わくわくするトークショーを聴いているかのようだった。
かおりんさんは、もとデフリンピックのバレーボール選手で、金銀銅メダリスト。今は手話アーティストとして手話を広める活動などをしている。
下に添付したYouTubeを見ていただくとわかるけれど、芸人のようにおもしろく、情熱にあふれ、持ちきれないほどの魅力を感じる女性だ。
ところで、”デフリンピック”って、知ってる?
耳の聞こえない選手のための国際的なスポーツ大会
かおりんさんは、デフリンピックを多くの人に知ってもらおうという活動もしている。
「Deaf」は英語で耳が聞こえない人という意味で、オリンピックと同じように4年に1度、夏冬開催されている。
特徴は、視覚保障されていること。
スターター音に代えてフラッシュランプを使ったり、サッカーでは主審もフラッグを上げたりと、選手が聞こえないことで不利な状況を視覚的に補っている。
歴史はパラリンピックよりも古く、以下のようなデフリンピックにしかない独創性がある。
コミュニケーション全てが国際手話によって行われる。
競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する。
パラリンピックではなく、オリンピックと同じルールで運営される。
次回は今年12月、ヴァルテッリーナ地方(イタリアとスイスの県境)で、冬季デフリンピックが開催される。
大会公式ホームページ(英語)では、ライブ放送や情報発信をしているらしい。
わたしもこれから、観て知って、微力だが発信していこうと思う。
(情報は、『一般社団法人全日本ろうあ連盟スポーツ委員会』よりいただきました)
「高齢ろうあ者いきいきサロン」では写真は撮らなかったので、表参道骨董通りのスタバで見かけた黒板を。こういうふうに、少しずつでも手話が広がっていくといいな。
☆かおりんさんがターカさんと組んで、発信しているYouTubeは → こちら
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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