地震の安否確認で、朝一番に東京の母に電話をした。
14階建ての11階にひとり暮らしの母。ずいぶん揺れたようだが、何一つ物も落ちず、停電もなかったという。一安心して、しばらく近況を話した。
体調も良さそうだ。
心配をかけると思い話していなかった夫の両膝手術のことや、手話まつりの話などをした。
そこで、波平の役をやったと言うと、母が言った。
「わたしも、波平やったのよねえ」
知っていた。
わたしが幼稚園のときに、PTAの出し物でサザエさんの劇をやったのだ。母は、波平だった。同じように紙で作ったカツラをかぶり、黒っぽい着物を着て登場した。その姿がおもしろくて、大人も子供もみんな笑った。紙のカツラは不格好だったが、母の大活躍が子供心にうれしかったのを覚えている。
だから、波平役になったとき、躊躇なく引き受けた。
いるだけでおもしろい波平を作ろうと、迷いなく思ったのである。
二代目波平は、手話はイマイチだったけれど、楽しんでもらえたと思っている。
サザエさんファミリー記念写真。
カツオにプレゼントをもらう波平。
タラちゃんには「おさけ」をもらいました。
タイコさんには花束をもらって。
手話の「ありがとう」をする波平。
ラストはみんなで、手話の「拍手」をしました。
手話歌「ありがとうの花」をみんなで歌いました。「笑ってる」の手話。
こんばんは。
お母様ご無事でよかったです。
一人暮らしはやっぱり心配ですよね。
すぐ駆け付けられる場所でしたが、母がひとりで住んでいた頃は電話に出なかったりすると随分心配しました。
安否確認は毎日やっていました。
2代目の波平さん、本当に板についています。
とっても楽しそうですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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