ブログにかく題材を探すときに、写真を撮ることが必須となる。
しかし、写真に撮れないもの、あるいは、見た人が不快に思うような映像にすることもないものもある。
たとえば、洗濯カゴに入れられた靴下が、小首を傾げているかのようにカゴの上部に引っかかっている。おどけているようで可愛くもあり滑稽でもある。しかし、汚れている。わざわざお見せするものではない。
またたとえば、珈琲をドリップする際、無数の小さな泡が立つ。そのなかの泡が形を作ることがある。
「あ、今日は、猫の肉球だ」
「桜の形ですなあ」
「ミッキーに似てる」
しかし、美味しく珈琲を淹れることがもちろん優先となり、それを写真に収めることはできない。
またたとえば、毎日野鳥たちがウッドデッキに遊びに来る。夫が撒いた向日葵の種を食べては飛び去っていく。しかしカメラを構えて近づくと、警戒してすぐに飛んでいってしまう。日々、ソーキュートと目を細め眺めるのみである。
そんな写真に撮れないものたちが暮らしのなかには多々あって、それもまたわたしの心を構成していく大切なピースとなっている。
庭に咲いたクリスマスローズ。ちょっとピンボケ。
うつむいたクリスマスローズを写真に撮るのは、難しいです。
今年は雨が少なかったせいか、花の数は少なめ。
写真に撮れないものありますよね。
数年前のお花見でかわいい園児たちを撮った写真をのせたらどなたかがNGのコメントをくださった。
必死で暮らしている女性もいるのです、かわいいというだけで載せたらいけないとね。
すぐに削除しましたが、なんだか寂しい気持ちも残ったのです。
肖像権もあるし・・・・・個人情報保護法もあるし・・・・・載せない方が無難かも。
そしてすぐに消えてしまうものも写真に撮ることができないものの一つですよね。
美味しいコーヒーの泡、雲に隠れて消えてしまう太陽、あ!きれいだな~と思う若い方の手。
ちょっと撮らせてくださいとはいえないですよね。
我が家の木にやってくる小鳥たちのすがたも、私の心に留めておくしかないです。
クリスマスローズがきれいですね。
白い花もいいですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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