韮崎駅まで行く途中、いつのも道での信号待ちでのこと。

ふと前方の高台の方へ目をやると、陸橋が見えた。

「あ、ここからあの陸橋、見えるんだ？」

その陸橋は、エッセイサークルや甲府駅への道で通る道に架かっている。

「と言うことは、あの陸橋からも、ここの信号が見えるってことなんだよね？」

ひとり言である。だがたぶん、陸橋では信号もないので走りながら見下ろして、韮崎の街を眺めることはない。

方向音痴オリンピック金メダル有力候補である（？）、地図が読めない女のわたしは、陸橋の下に広がる風景は、もっともっと駅から離れた場所だと思っていた。向こうの道と、こっちの道をつなぐ道路もいくつか知っているし、使ったことも何度となくあるというのに。（まあ、地図の存在自体、立体を平面にするなんていうマジックみたいなことしてるわけだから、頭に入ってこないのも当然だと、個人的には思ってるんだけど）

ぼんやり眺めているいつもの風景のなかにも、行ったことのあるよく知っている場所があるものなのだ。そして道は、どこまでもつながっている。

今度、陸橋近くに車を停めて、歩いて渡ってみようかな。知っている風景はいくつ見つかるだろうか。もしかしたら、信号待ちで止まり、陸橋を眺めている自分が見えるかも知れない。

真んなか辺り左寄りに写っている、少し赤っぽいのが陸橋です。

絶対、向こうからもこっちが見えるよね。

こちらは、東京駅近くのKITTEで。3階から1回広場を見下ろして。

1階から3階を見上げたら、光が映り込んで何も見えませんでした。