「面倒くさいな」
ひとりランチ家ご飯。つい、ひとりごちる。
ひとりのご飯なんか何でもいいようにも思うけれど、周期的にこんなふうに面倒に感じるときがある。たいてい疲れがたまっているときだと最近気づいた。
バロメーターとなるのは、様々先延ばしにした小さなことの期限に迫られ、それをまた何とか先延ばしにできないかと変なところで努力するところにある。
本当に些末なことだ。給油ランプがついた車。絞り出しつつ使っている空に近いキッチン用洗剤。電池切れのキッチンスケール。買い忘れたままの美容液。
小さな面倒がたまってしまい、いっぺんにやってくる。
そんなときには買い物に出て、インスタント食品のなかから食べたことのないものを選ぶことにしている。きのうは簡単ひとり鍋スンドゥブにした。封を切ってレンジでチンするだけ。冷たい雨の日にぴったりのインスタント鍋だった。
ほんの小さな気分転換だけれど、新しいものに触れると、ちょっとだけ元気が出る。それが美味しかったりすると、さて、がんばろうかなって気持ちになる。
そして、するすると先延ばしにしていた些末なこと達を片づけていったのだ。
歳を重ねて身体が疲れやすくなってくると、小さなきっかけを自分で作って元気を出すのも、大切なことだと実感している。
スンドゥブは、純豆腐とかくそうですね。日本で言うおぼろ豆腐だとか。
スンドゥブチゲが有名なので、チゲ味イメージが独り歩きしているそうです。
密閉パックのなかに豆乳と豆腐が入っていて、スンドゥブの素は別添付。
レンジで3分半。膜が張っていて美味しそう。やわらかな辛さでした。
お豆腐の『相模屋』さん、いろいろ出していますね。
こちらは何日か前に食べてみた、パクチーヌードル。スパイシーで美味しかったけどパクチーの味は薄めでした。生パクチーのせたらいいかも。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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