とてもとても久しぶりに、髪を短くした。
15㎝ほど、切っただろうか。
20年以上お世話になっている美容師さんも、わたしの髪を、こんなに短く切るのは初めてだという。
「何か、心境の変化でもあったんですか?」
「いやー、失恋はしてないけど」
親父ギャグで、ひとしきり笑う。
笑いながら、心境の変化? と考えた。
何も思い当たらない。
しかし何か、きっかけとなることがあったはずだ。心のなかで、何かが触れた瞬間が。
「そうそう」
思い出した。
「3月に、『手話祭り』があるんだけどさ、そこで、教室のみんなで『サザエさん』のパフォーマンスをやるのよ」
「へえ、楽しそうですねえ。それで、髪の短い役を?」
「超短いよ。波平だからね。そのカツラかぶるのに、長い髪が邪魔でさ」
「なるほど。心境の変化というより、どっちかっていうと実用性ですか」
「だねー」
笑いながらも、これもひとつの心境の変化かな、と思う。きっかけなんて、こういう些細なことなのかなと。
〈before〉これからカットするので、ヘアオイルも何もつけていなくてバサバサ(笑)
〈after〉とても気に入っています。
ここ20年ほどでいちばん短く切ったとき、2年前の春の写真です。肩につくくらいだから、今より5㎝ほど長いかな。
手作りした、波平のカツラです。「手話祭り」楽しみだな。
こんばんわ
とてもいい感じのヘアスタイルですね。
ふんわりとして、優しい感じがしますね。
気分も変わるでしょう♪
波平さん頑張ってくださいね!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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