特派員ブログで、夫が撮った石仏の紹介をしたとき、仏像ハンドブックともいえる『マンガでわかる仏像』を参考にした。
トーハクに「運慶」を観に行ったときに、購入したものだ。
そのハンドブックを開くと、道端にいらっしゃる石仏さんも、それぞれ違った思いを持っていることがわかる。
たとえば、頭に人の顔がいくつも乗っている「十一面観音」は、11の顔であらゆる方向を見てあらゆる人々を悩みや苦しみから救おうとしている。
また、頬杖をついた「如意輪観音(にょいりんかんのん)」は、人々をどうやって救おうか考えている。
怒りに満ちたような顔を3つ持つ「金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)」は、悪を打ち砕き欲求を食べつくすために怖い顔をしている。
千の手と目を持つともいわれる「千手観音」は、限りない力や手段で人を救うという。
みな、人を救うことを考えているのだ。
わたしはなんて自分本位に生きているのだろう、と思わずにはいられない。
煩悩にまみれた自らを、振り返る。
煩悩【ぼんのう】日本国語大辞典より
仏語。心を煩わし、身を悩ます心の働き。心身を悩ます一切の精神作用の総称。貪(とん)・瞋(しん)・痴(ち)の三つは三毒と称して、その最も根元的なものとする。その他、根本煩悩、枝末煩悩、十煩悩など種々に説かれる。煩悩心。
貪 → 欲深さ
瞋 → 怒り
痴 → 心の迷い
この本です。おもしろおかしく解説しています。
すぐ近所にある石仏さん。
十一面観音さま。
頬杖をつく如意輪観音さま。
金剛夜叉明王と思われる石仏さん。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログの石仏紹介は、こちら。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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