「スミレが、飛んでる？」

庭いじりをしていて、驚いた。

その正体は、何のことはない。シジミチョウだった。今満開のタチツボスミレに、色も形も大きさも雰囲気も似ている。このところ毎日のようにスミレを眺めていたので、目に馴染んだ淡い紫色がスミレのように見えてしまったのだ。

最近、似たようなことがあった。ジェルネイルを春らしく水色とオフホワイトにした。ピンクにしようか、ピンクならどのピンクにしようか、黄色もいいな、でもブルーかな、どのブルーにしようかとずいぶん悩んで厳選して決めたのだが、12月にしたネイルの写真を見て驚いた。似せようとしたわけでは全くないのに、そっくりだったのだ。

「忘れちゃってたけど、色の記憶だけが頭の片隅に残っていたのかな？」

今日の給食はカレーだからカレーだけは作らないようにしなくちゃと思いながら、カレーのイメージだけがしっかり頭に残っていてうっかりカレー作っちゃった、みたいな気分だった。

誰もがそうなのか、わたしの記憶だけが曖昧模糊としているのかは不明だが。

庭でぼんやり蝶とスミレを見比べていたら、スミレがじつはみんな蝶で、いっせいに飛んでいってしまうかのように思えてきた。花も蝶も可憐で儚げだ。そんな淡い紫を、春の日和に楽しませてもらっている。

 以前、撮ったシジミチョウです。きのうの蝶はひらひらと飛んでいきました。

今咲き乱れているタチツボスミレたち。可憐です。

石垣のあいだあいだに、集めて移植してきました。毎年増えています。

更新したネイルです。悩んで悩んで、選んだ色のはずだったのに。

12月にしたネイルです。冬らしく雪の結晶がついていますが、似てるー。

きのうの午後5時の空の色です。日が長くなりましたね。