東京で、急ぎの仕事があり、久しぶりにタクシーに乗った。
急いでいたし、気も急いていた。赤信号で止まるたびにイライラした。
それなのに車内で動かず座っていることが、不思議だった。
ふと見ると、タクシーの運転席には白いバラが一輪飾ってあった。プリザーブドフラワーだろうか。深く白く凛として美しい。
すると車窓からピンク色の花が、不意に目に入ってきた。梅か。春なんだ。
小さな野鳥が、歩道に降り立ち、また飛び立っていく。
手をつないだカップルが、笑顔を交わす瞬間が見える。高校生だろうか。
次々と、窓の外の風景が目に飛び込んできた。
ふっと、急いていた気持ちが消えていくのを感じた。
こうしなくっちゃ。ああしなければ。そう思いこんでしまうことは、日々の生活のなかにもたくさんあるけれど、じつは自分が思いこんでいるよりもそう多くはない。一つのやり方で上手くいかなくても、他の方法を探してみればいい。とりあえず、今ベストを尽くして、ダメならそれからまた考えればいい。
「だいじょうぶだよ」
白いバラが、静かにつぶやくのが聞こえた。
わたしは、タクシーを降りて急ぎ足で歩き出した。
まだまだ凍った風が吹くこの季節。けれど梅が咲く季節なんですよね。
東京では、ご無沙汰していた友人ふたりと会いました。ロクシタンの石鹸3個セットを一つずつ分けました。石鹸を使うときにも余韻が残りそうでうれしい。
こんにちわ。
急いていること、しなくてはならないこと。
自分が思ってるほどそう、多くはない・・・。
私もそう思います。
書き出してみてもほんの3つか、4つ。
それを確実にひとつ、ひとつやりこなしていけば・・。
時間も気持ちも、そんなに急かなくても大丈夫なんですよね。
でも私は性格上、焦るのです~。
すぐに忘れてしまうから、早く思い立った時にやっとかないと!と
焦るのです~。これがいけない。
ロクシタンの石鹸。
使うたびにお友達の事を思い出されるでしょう。
そんな気持ちが、若いころより増えたし充実もしましたね。
ぱすさん
こんにちは~。
しなくてはならないこと、そう多くないと知りつつも、小さなことに心を砕いて砕かれてという毎日ですよね。
わたしも忘れっぽいから、おんなじです。思い立ったときに!今でしょ!余裕をもって何でもできればいいのに、なかなかそうはいきませんよね。
ありがとうございます。
ロクシタンのこの石鹸、視覚障害を持つ方へのチャリティーに使われるそうです。シアのミルクがとってもいい香りです♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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