アップしないうちに、メアリーは来て、1カ月滞在し、オーストラリアへ帰ってしまった。

『ペペペ日めくりカレンダー』である。

子どものいないめくる氏とあささん夫婦。年齢もわからないから、いないのか、巣立ったのか？　これから子どもができるのか？　サザエさんの如く歳もとらないのか？　わからないことだらけだが、子どもが一緒にいるようなひと月を過ごしていた。

この、誰かと過ごして、そして別れが来る感じ。憶えている。

上の娘の友人で、それぞれ2週間ほどステイしていた、オーストラリア男子サムと、パリジェンヌのイザベル。

サムと一緒に行ったサッカー観戦。覚えやすかったのか、相手チームの応援のリズムに乗っていたっけ。サムとは、東京に来たときに再開して、娘と夫と居酒屋で楽しい夜を過ごした。

イザベルとは、車で送り迎えしながらいろいろしゃべった。その頃はイザベルも英語が上手くなくわたしもしゃべれないのに、どうやってしゃべったのかいまだ謎だ。イザベルとは彼女の結婚式に呼ばれフランスで再会した。

たぶん、めくる氏とあささんもメアリーと再会することになる。

ところで義母は、50代の頃オーストラリアに英語留学でホームステイしたと言っていた。

英語がまったくしゃべれないわたしだが、そういうこともアリなのかも知れないなあ。

迎えて送り出す人の気持ちはわかるけど、来て、帰る人の気持ちは、知らないのかも。

「これがかきたくて、メアリーって名前にしたんじゃない？」

夫は、疑心暗鬼に言う。

「壁に耳ありしょうじにメアリーの日」

『ペペペ日めくりカレンダー』は、続く。

7月1日に、メアリーはやってきました。

やっぱ、ガリガリ君かあ。

メルヘンだなあ。

現実だなあ。

ほっこりするなあ。

……。

そうして、帰ってしまいました。

yasuomaedaの8月のカレンダーは、イザベルの結婚式で訪れたパリです。