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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

心、平らに

週末東京へ出かけた際、息子をランチに誘った。

だがメールの返事は、会いたくないという気持ちが文面ににじみ出た断りの文句だった。もう5~6年はそんな調子である。

何をどう考えたらいいのか、そのたびに混乱する。子育ての失敗だろうかと自分を責めもする。もう一生会うこともないのかも知れないと投げやりにもなる。

そんな気持ちを抱えながら、きのう取材で、お隣りは須玉町の温泉『増富の湯』に行った。取材といっても写真を撮って、温泉に入るだけののんびりとしたもので、ただぼんやりと湯につかってきた。

 

『増富の湯』は、かけ流しのラジウム温泉で、低温の湯にゆったりとつかるタイプの温泉だ。25℃~42℃まで5段階の湯があり、みなゆったり長湯している。

烏の行水を常としているわたしも、4種類の湯につかり温まった。(25℃は、冷たすぎて入れなかった)

いつもより長湯したせいか、ラジウム温泉の効能か、身体の芯がふわりと温かくなるのを感じた。ほかの温泉では感じたことのない感覚だった。

 

そのときふっと思った。ああ、自分のなかにある60%ほどの水分が平らになっていく。それなら、このままでいよう。このまま平らなままでいよう、と。

起こったことを、受けとめることもせず、感じることもせず、考えることもせず、ただそのままにして、普段通りに、何ごともなく、笑って暮らそう、と。

『増富の湯』です。入口には荷物置き場があって大きなザックがいくつも置いてありました。登山して下りてきた人たちのものでしょうか。

お風呂上がり、食堂で紫蘇ソーダを飲みました。

手描きの地図って味わいがあっていいですよね♩

瑞牆山を描いた、立体的なものもありました。

COMMENT

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  1. わた雲 より:

     ランチを断った息子さん、かわいいですね。
     男の子のがんこな感じが何ともいえません。
    老親を労わる感じの近頃の我が息子に比べて、まだ子育て中に見えるさえさん親子が 
    眩しいです。
     ランチを断られるって、せつないですよね。
    きっと断る方もせつないと思います。
     でも、断っても断っても誘ってくれるのは、母親しかいないと思うので、ずっと、
    繋がっていてくださいね。

    • さえ より:

      わた雲さん
      コメントありがとうございます。
      昔のことは一部伏せてあるので、全文掲載できなくてすみません。
       息子はもう30歳を過ぎているので子育て中という感じではありませんが、年上の方からみるとそうなのかな、とも思いました。
       子どもを育てるって切ないですねえ(笑)
      ありがとうございます♩

  2. hanamomo より:

    こんばんは。
    我が家の息子もそんなことがありました。
    ずっと帰ってこない時期があったのです。
    メールではやり取りしていましたが、どうして帰らないのだろうと悩みました。
    それが急に帰るようになりました。
    あの時期は何だったのだろう?と今考えても不思議です。
    子どももきっと何か考えることがあるのかな?
    きっとお母さんの優しさは伝わっていると思う。絶対そうだと思う。

    温泉、いいですね。
    随分長いこと行っていませんが、ゆっくりとお湯につかるって体にいいでしょうね。

    • さえ より:

      hanamomoさん
      そうですか~hanamomoさんの息子さんもそんな時期があったんですね。
      我が家は考えの相違ですれ違いになったままのことなので、なぜ?という疑問は湧きませんが、いつまで続くのやらと考えるばかりです。
      北杜市は公営温泉が点々と10以上あるんです。ほんと、たまにひとりのんびり温泉につかるのもいいなあと思いました。
      ありがとうございます♩

  3. ともみ より:

    どうもー!!知美ですヽ(*´∀`)ノ
    お久しぶりです。

    ここ数日、母と兄に会いたいのに会えない寂しさでモヤモヤと悲しみでいっぱいになり、まるで教えを乞うかのようにさえさんのブログを読んでいました。

    そうしてこの記事を読んで、ボロボロと泣いてしまいました。

    「起こったことを、受けとめることもせず、感じることもせず、考えることもせず、ただそのままにして、普段通りに、何ごともなく、笑って暮らそう」

    素敵な言葉です。

    私もそんな風に、しなやかで強い気持ちを持ちたいです。

    本当に心が助けられました。
    ありがとうございます。

    • さえ より:

      わ~!ともみ!
      久しぶり~♩
      そっか、お母さんとお兄ちゃん、会いたいのに会えないんだね。
      つらいね。
      わたしが息子と会えないのと、ちょっと似てるね。
      最近ときには忘れることも大切かなって、歳をとったからか思うんだ~
      毎日の暮らしのなかにある大切なことを、ひとつずつやっていくだけで、生きていけるっていうか。
      ともみはいい友達もいるし(笑)きっとだいじょうぶ!
      応援してるよ♡

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

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