夫が夜、サッカーの練習に出かける日は、たいてい夕飯を2度に分けることになる。このあいだは、鰤の塩焼きと肉じゃがとご飯を食べてから出かけ、帰ってからつくね蓮根をつまみながらビールを飲んだ。

買い物に行かない日だったので、夕飯を食べ終えてから冷凍庫と野菜庫を眺め、レシピを考える。

すると読んだばかりの『きのう何食べた？』15巻でケンジが作った「れんこん入りつくね」が美味しそうだったことを思い出した。

レンコンのせたつくねも甘辛で肉だねがもちもちしててウマイよ！

あっあのね、肉の中にすりおろしてレンコン入ってんの！

あーだからか！　上にのせたレンコンのシャリシャリ感も楽しいね！

いつも「あーそりゃ良かった」しか言わないシロさんも、作ってもらうとこんなにキチンとリアクションするんだなっていうのがまた、驚きのシーンだった。

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店長になり忙しかったケンジがようやく調整して早く帰れるようになった、というお話。「お料理も一緒に作れるよ」と言うケンジに「買い出しが助かる」とシロさん。ケンジはおもしろくない。

何よ！　俺だってシロさんと暮らす前は料理してたんだからね！　あんな戦力外通告ぽい言い方しなくてもさ～～～

やっぱ厨房は、解放しなくっちゃ。

つくね蓮根を頬張りつつ、10連休前の夜、決意したのだった。

珍しくケンジが作った夕飯。そして珍しく家飲みなふたり。

冷凍庫と野菜庫にあるもので作りました。なので、鶏ひき肉が足りなかったので鶏もも肉を刻んだものを混ぜてあります。葱は葉玉葱の青み部分で代用。生姜はチューブは使わないので生の生姜を刻んで入れました。

レシピは、小さめの蓮根1個を4枚輪切りにして残りをすりおろす。鶏ひき肉200g、葱のみじん切りとチューブの生姜を少々。片栗粉小さじ1を混ぜて、蓮根の輪切りを乗せて焼き、こんがり焼けたら砂糖大さじ1.5醤油大さじ1.5酒大さじ2をからませて、出来上がり。

庭の山椒をのせて。まだ小さな木の芽は味もやわらか。

翌朝は、すべて残り物でした。肉じゃがには卵を落として。

残りご飯をこうして冷凍するのも、シロさんとケンジと同じです。