東京に出た際、銀座の居酒屋『魚○本店』に飲みに行った。
BS朝日で『高田純次のぶらり!夜の盛り場はしご酒』を夫婦で観ていて、ここ行ってみようかという話になった。ふたりして熱烈というほどではないが、まあテキトーに高田純次ファンなのである。ブラックなジョークもふざけ過ぎた態度も、高田純次なら許される。あのキャラは、「人柄」と言い換えることができるほど確立されたものだ。かっこいいなあと思う。
で『魚○本店』だ。店の前に立った途端、口をぽかんと開けた。
「あ、ここ来たことある!」と、わたし。
「え、そうなの? いつの話?」と、夫。
「3年くらい前かな。きょうこちゃんたちと一緒に。七輪でエイヒレ焼いた」
友人たちとの女子会の2次会で、ふらりと入った店だった。
「テレビ観たとき、まったく気づかなかった」
自分で自分に、唖然とする。そして、またいつもの思いこみだと可笑しくなる。
高田純次さまがいかにも楽しそうに酒と肴で盛り上がっていた銀座の居酒屋と、女子会の帰り道すがら駅の近くで立ち寄っただけの居酒屋とは、同じ世界にあるわけもないまるっきりの別モノだとの先入観があった。リンクさせようという意識すら持たなかったのだ。
「あの店だって知ってて番組観ていたら、また違って見えたのかも」
彼女たちも観ていただろうか。今度会ったら訊いてみよう。
インパクトのあるたたずまい。ガード下に店を構えています。
内装もシブいな~
海の近くにいる雰囲気。
テトラポットも、ドカーンと置いてあります。
旬の筍焼き。今年初めての筍でした。甘かった!
どーんと大きな桜海老のかき揚げ。
〆は、いくらとウニのこぼれ寿司で。楽しかった~♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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