年末のことになるが、マドリードで暮らす年若い友人のお家に招いてもらった。パエリアを焼いてくれるというので、夫とふたり楽しみに出かけたのだった。
彼は、指圧クリニックを営み、奥様と女の子2人と家族4人で暮らしている。
スペインに住み始めて、20年になるという。スペインのみならず、ヨーロッパのほかの都市まで指名されて出張に出かけるほどの腕のいい売れっ子指圧師だ。
去年、夫が指圧を受けに行き、その後ふたりで風邪をひいた際に、とても親身にしてもらった。恩人なのである。
息子ほどの年の差があるが、夫とは、サッカーの話題で盛り上がり、すっかり打ち解けたようだ。
さらに還暦を迎え仕事をすっぱりと辞め、好きな写真を仕事にし、現役でサッカーを続けている夫を、リスペクトしてくれている。
引退後の生き方は人それぞれだが、夫にもわたしにも迷いはある。そんななか彼と出会い、なにか背中を押してもらったような気がしたのだった。
ちょっと早めに着いたので、スタバで時間を潰しました。お花と鳥のラテアート。
スターバックスコーヒーの珈琲ができるまでのイラストは、絵が違えど世界共通みたいです。
どーんと登場した、焼きたてパエリア。めっちゃおいしかった!
奥様と子供たちは日本に帰省していて、すべて彼の手作りでした。
副菜も、いろいろ用意してくれました。
サラダには、コゴジョスというスペインならではのレタスが入っていて、初めて食べる味に舌鼓。
アップの写真はないけれど、ムール貝のマリネがあっさりしていてやわらかく、絶妙な味つけでした。
百年経っているという、木製扉がついたエレベーター。かっこいい!
マドリードの一等地と言っていいでしょう。ここで仕事をして、家族と暮らしているのだから、すごいとしか言いようがないです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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