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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

ふきのとう

毎年のことだが、クリスマスローズが蕾を膨らませ始めると、ふきのとうがすぐそばで顔を出す。

その蕾は、小指の爪ほどに小さい。

小さいが、土の上に顔を出してからは、ほとんど大きくなることはない。

ないけれど、大きなものから摘む。

小さな蕾が成長するのを待つ気持ちが、わたしのなかにあるのだろう。

 

しかし、その小さな小さなふきのとうを天麩羅にし、奥歯で噛むときに広がる苦みは、空を見上げたときに解き放たれていく心地ほどに大きい。

苦みを味わいつつ、蕾のなかにある息吹を思う。

土深く根を張り、物言わず季節を過ごしてきた時間を思う。

そこから流れ出て、わたしのなかに入ってくる大地の力を思う。

今年は白が、いちばん先に咲きました。

深い紫も蕾を膨らませています。

ふきのとう。

まだ顔を出しているのは、少しだけです。

きれいに洗って。見るからに苦そうで、うれしくなります。

天麩羅。やっぱりこれが、いちばん美味しい。

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  1. ユミ より:

    ふきのとうの天麩羅、いいな~~
    ふきのとうって聞くと、いよいよ春っていう感じですね。
    こちらのスーパーでは、ふきのとうは滅多に並ばないので、
    ふきのとうを食べられる年と食べられない年があるんですよ。
    食べられない年の方が多いかも・・・

    さえさん、前ブログ記事でリンクしていただいてありがとうございました。
    こちらの神社でも手水はひしゃく無しで、鈴も触らないように束ねられていました。
    お父様の四十九日を終えられて、さえさんもご家族様もまた前に進んで行ってくださいね。

  2. さえ より:

    >ユミさん
    えっ? スーパーにも並ばないんですか、ふきのとう。
    こちらではやっぱりたくさん採れるからか、道の駅や産直野菜売り場、スーパーにもこの時期出回っています。やっぱり地域によるんですね。
    ふきのとう、今年は食べられるといいですね。

    こちらこそ、リンク貼らせていただいてありがとうございます。
    神社もお寺も、きっと感染対策でしんどい思いしてるんでしょうね。
    今年は初詣の様子はわかりませんが、人が出たところも多いでしょうね。
    父のこと、ありがとうございます。
    そうですね。少しずつ前に進んでいます。
    じつは今日、母のところに行ってきました。
    ようやく落ち着いて、自分のペースで生活できるようになったみたいです。
    笑顔も多くて、ホッとしました。

  3. hanamomo より:

    こんばんは。
    とうとう出てきましたね。
    初物の蕗の薹のてんぷら美味しかったでしょう。
    春の物はその苦みで冬の間にたまった毒素を出すんだよと祖母がよく言っておりました。

    秋田では蕗の薹の事をばっけといいます。
    もっとたくさん出てきたらばっけ味噌(蕗味噌)もおいしいですよね。
    こちらも今日は青空でした。

  4. さえ より:

    >hanamomoさん
    おはようございます♩
    ようやく出てきました。
    春の皿には苦味を盛れって言いますよね。
    冬眠明けの熊も、ふきのとうを食べてデトックスすると聞いたことがあります。
    ばっけ味噌、かいていらっしゃいましたね。
    土地の言葉って、味わいがあってあたたかくて、いいですね。
    今年はばっけ味噌、作れるかな~

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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