久しぶりにレタスのお浸しをして、何気なく盛りつけた皿に、ふと疑問を感じた。
「このお皿、いつ買ったのか記憶にないな」
焼き物、陶器、器大好きなわたしは、夫が驚くほど、どこで見つけたのか、購入したのか覚えている。
選んで気に入った過程なども思い出せるものも多い。
なので、思い出せない器の方が珍しい。
それなのに、このお皿をよく使うのは、なぜだろう。
少しくらいの汁物も入れられる軽い深さがあり、ほどよく大きい。包容力がある。柄もシンプルで料理を邪魔しない。
つまり、使い勝手がいいのである。
けれど多分、今陶器屋などで見つけても、食指が動かないだろう。ものすごく惹かれるというほどでもないのだ。
ひっかかりを覚えたことで、いつも使っている皿の魅力に気づくことができた。手にとって眺めてみる。
普通だな。普通のところがいいな、とあらためて思った。
レタスのお浸しを盛りつけたのは、右上の放射線状に藍のラインが入ったお皿です。
左3つは、よく取り皿などに使います。
レタス丸ごと1個のお浸し。葱と生姜、胡麻油とオイスターソース味です。
鯖の南蛮漬け。合羽橋で夫と選び、その後、欠けて金継ぎした器。
市内の大泉町「夢宇谷」で購入したこの器は、よく大根サラダに使います。
沖縄の旅で見つけた、やちむんたち。
取り皿に使う小さめのお皿も、ひとつで写真に撮ると存在感が大きい。
コゴミのお浸し。
朝食のしらすオムレツ。
こうして並べて撮ると、小さなお皿です。
おはようございます。
よく使うお和皿もこうして撮ってみると新鮮でいいものですね。
さえさん宅でお使いのお皿さんたちはとても親しみを感じます。
我が家のお皿は自分で求めたものが少なく、ほとんど実家の母からもらった物です。
母のものでなかったものといえば結婚した当初、夫の仕事関係者からお歳暮やお中元に陶器をくださるところがあって、その時の物。
あと時々私が破格で求めた器(フリーマーケットやバザー)
器としてこの色調が一番落ち着きます。
金縁の西洋皿も母からもらってあるけどいまだに納戸に入っています。
我が家は和食が多いので、ほとんど出番がない。
そして気付いたことですが、こういう藍色のお皿はなぜか西洋料理や中華料理にも合うのです。
レタスのお浸し、こごみのお浸し、大根サラダの器、みんなそれぞれいいですね。
私も持っている器もう一度出して整理して、お料理したくなりました。
さえさん、ありがとう。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。