クリスマスイブの1日は、食材の確保から始まった。
Googleマップで"営業中”とあっても、閉まっている店も多く、あてにならない。夕飯をバルで、というのはリスクが高いと判断した。
スペインでは、午後にはスーパーが閉まり、バルも早じまいするところが多いようだ。25日は、全日休業。祝日扱いだ。というか、祝日にはスーパーは閉まるのである。
まず向かったのは「Asador de Pollos El Buen Gusto」テイクアウト専門のローストチキン店だ。
9時から営業とあったので、9時過ぎに行ってみた。閉まっているような感じだったが、ドアを開けるとどうやらやっているらしい。
同年代くらいの女性スタッフが、なにかスペイン語で言いながら、十指を上げ、そのあと二本指を上げる。Google翻訳で、焼き上がりは12時、正午だと言いたいのだろうとわかった。
ぶじ予約して、その足でスーパーへ。
スーパーも日曜には午後3時に閉まることに戸惑っていたため、午前中に水やビールやワインの買い出しをしたい。それも、ぶじゲット。
ホッとして、その後散策に出かけた。
クリスマスコンサートに出かけた「サント ドミンゴ デ シロス教会」を見学してから、夫が写真を撮りたいという公園まで歩く。
気ままな町歩きと、ウインドウショッピング。ぼんやりする時間。
そして、ローストチキンをとりにいくと、長蛇の列ができていた。10人以上が並んでいて30分ほど待ったが、焼き上がったばかりのローストチキンを目の前でカットし、アルミの容器に詰めて、焼き汁を柄杓のようなものでかける一連の早業は圧巻だった。
帰りにペドロのスタジオに寄り、
「Feliz navidadフェリーツ ナヴィダッド(メリークリスマス)」と挨拶して、部屋に戻った。
普段、クリスマスイブは、いったい何をしていただろう。
子供たちがいた頃はチキンを焼いて、ケーキを用意したりもしたが、最近は特別な日ではなくなっていた。普通にエッセイサークルがあったり、それぞれ忘年会が入ったり、慌ただしい年末の単なる1日になっていた。
そんなことを考える、静かなイブになった。
絶対閉まってる雰囲気なのに、営業中。ここに12時には、長蛇の列ができていました。
「サント ドミンゴ デ シロス教会」。
あらためて、美しい教会だと思いました。
きらびやかな祭壇。
印象的だったステンドグラス。
夫が写真を撮っていた「3月8日公園」。
まだ、落葉が舞っています。『俳句歳時記・秋』を持ってくればよかった。冬と春しか荷物に入れませんでした。
帰り道。ピントは、道標がお洒落です。
右の黄色い方が、買い出ししたスーパー「AHORRAMas」。左の「cafeteriaTRAZOSカフェテリアトラゾス」には、人がいっぱい。イブの午後には、みんな飲みに繰り出すんだね。
洋服屋さん「MONA PINTONA」を、のぞきました。
焼き上がったローストチキンを手早くカット。
買ってきたローストチキンの夕餉。
卵サラダと、蟹マヨネーズ和えも買いました。去年、風邪をひいたとき以来です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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