ずっと憧れを持っていたパプリカのローストに、挑戦した。
川上弘美の『神様』を読んで以来、やってみたかった料理だ。
小説のなかで〈くま〉(雄の成熟した動物の熊)が〈わたし〉とピクニックに出た際、お弁当に持ってきた料理のなかに「赤ピーマンのロースト」があった。
赤ピーマンが甘いね。「薄皮を剥くのが少しむつかしいでした」
どうやって剥くの。「オーブンで十分ほど焼いて、それからすぐに紙袋に入れて蒸らします」なるほど。「うまく蒸れるとするする剥けます」
気持ちよさそう。「気持ちいいです」
じつは何度かやってみたことはあるが、「紙袋に入れて」「するする」というところができず、不完全燃焼だった。
そんな思いに火をつけるかのように、食事したイタリアンでこんな話を聞いた。
「オリーブオイルを塗ってから、低温で時間をかけて焼くといいですよ」
紙袋に入れて蒸らすより簡単に皮が「するする」と剥けるという。当然、不完全燃焼の火は再燃した。
やってみると簡単だった。ほんとうに「するする」と皮が剥け、パプリカはとても甘くジューシーに焼き上がった。
憧れというモノは、心のなかに持ち続けていれば、いつか辿りつける日が来る、のかも。と思った出来事だった。
焼きあがりました。ほんのり焦げ目が。
するすると皮が剥けました。
中身はツナとケッパーとアンチョビをすり鉢ですったもの。挽いた黒胡椒も入れました。
こんばんは。毎日暑いですね。
明日も36度になるとか、速く台風が行ってくれればいいのにと思っています。
パプリカのロースト我が家では6等分くらいに切って魚焼き機で焼いています。
20分ほど焼くと表面がこげつるっと剥けます。
焼き方が足りないと皮が残ります。
刻んでサラダに入れたりしていましたが、このさえさんのお料理おいしそうですね。
食べやすいのもいいですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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