マサラチャイを、友人夫婦にいただいた。
「美味しいから、飲んでみて」
と、淹れ方の紙が入った茶葉の袋を手渡してくれた。
長野は東御(とうみ)市のチャイの店「mimiLotus」のブレンドチャイで、インド、ネパール、スリランカのスパイスをふんだんに使ってブレンドしたとある。
「マサラ」とはヒンディー語で「mixする」という意味であるように、数種のスパイスの織りなすエキゾチックなチャイをお楽しみください。
なるほど。
そもそも、チャイとは何か、よく知らなかった。
ミルクで煮出した甘い紅茶という認識は違っていなかったようだが、こんなにもスパイシーな飲み物だったとは。
チャイは19世紀、イギリスの植民地だったインドで飲まれるようになった紅茶だそうだ。
当時、良質な茶葉はイギリスへと流れてしまい、インドに残った茶葉は質が悪く、そのままでは苦すぎて飲めなかったという。
その茶葉で紅茶を美味しく飲もうと、砂糖とミルクを加えたチャイが生まれることとなったそうだ。
人間は、すごい。劣悪な環境からも、身体が欲する美味しいものを作っていくのだから。
チャイは甘いイメージからあまり興味が持てなかったが、これだけスパイスの旨みがあるのなら、逆に砂糖を加えなくても美味しく飲める。
これから寒くなる季節。身体を温めてくれるティータイムのアイテムが、ひとつ増えた。
うれしい。しっかり淹れ方読んで淹れました。
6gちゃんと量りました。だいたい小さじすり切り2杯でした。
まずは、そのままお砂糖は入れずに。夫は、ひとくち飲んでお砂糖投入。このままでも、スパイスがしっかり効いていて、めっちゃ美味しい。
美味しかったとLINEすると、カップに砂糖と生姜汁を入れて飲むと甘さとパンチがあってひと味違うと返信があったので、ひとりの午後に。
いい香りです。カルダモン、ジンジャー、クミン、シナモン、グローブ、ナツメグ、シナモンリーフ、ブラックペッパーと紅茶。
イタリアカサマツのカップで。温まりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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