CATEGORY

BACKNUMBER

OTHER

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

三日目のおでんの朝に

週末、いただいた立派な大根を1本入れて、たっぷりおでんを煮た。

たっぷり煮すぎて、まるまる3日間おでんの食卓だった。それなのに、まるで飽きることなく美味しくいただいた。大根が美味しかったから、そして、おでんの具材も進化していた。丸いはんぺんはもっちりとしていたし、厚揚げは口のなかでとろける。五目魚河岸揚げも新しくなっていた。おでん用にと新発売されたつくねも新鮮な風を吹かせてくれた。しかしやはり、大根が美味しかった。

 

そんなおでんも3日目の朝。味噌汁を作らなくていいので、わたしは時間に余裕があった。そもそも、前の晩に残りおでんのほかにもいくつか肴を用意し、この冬初めて熱燗をつけた。ほろほろと酔っぱらい、ふたりして早寝したので、早起きだった。

ときはまだ、未明である。

新聞をとりに出た夫が、キッチンに立つわたしに声をかけた。

「三日月が、きれいだよ」

わたしもすぐに、玄関から外に出た。

「星もきれいだね」

「雲も、いい感じに流れてる」

「明けの明星って、火星だっけ?」

「金星じゃなかったかな」

「赤くないもんね」

しばしぼんやりと、月と星を輝かせる明け方の空を眺めた。

 

朝食を終え出かける頃には、もう空は明るくなっていた。その空のすべてを雲が覆っている。ほんの少しまえまで月や星が見えていたとは思えない。ただねずみ色のグラデーションが広がっていた。

早送りで、空を埋め尽くしていく雲たちを思い浮かべてみる。

その早送りのなかの一瞬を止め、切りとったような時間をすごせたことは、もしかしたら奇跡かもしれないなどと考えた。

大鍋いっぱいのおでん。あとから入れたはんぺんや厚揚げばかりに見えますが、なかは宝の山です。

煮上がりに温めるだけの鶏つくね(手前)も、新しい具です。紀文ですが、けっこうスパイシーでした。

2日目の朝。まだまだたっぷりあります。お鍋の出汁をとったあと冷凍しておいた昆布もやわらかく煮えていました。

いちばん太い部分は、器いっぱいになるほどの大根でした。

卵は汁と黄身を混ぜてご飯にかけるのが、我が家流。

 

COMMENT

管理人が承認するまで画面には反映されません。

CAPTCHA


  1. ユミ より:

    ご夫婦そろって、夜が明けていくのをぼんやりと眺める・・・
    とっても素敵で贅沢な時間で、思わず想像していました。
    山梨だから、ほんと絵になる!(笑)
    おでんも美味しい季節になりましたね。
    私も一人が多いので、滅多に作りませんが、一度作るとやっぱり3日は食べます。
    関西はおでんに練りカラシをつけて食べるんですが、最近は柚子胡椒をつけて食べるのが、ちょっとしたマイブームです。
    それと、ゆで卵の黄味とお汁をご飯に・・・
    婿には最初、え~っ!?って言われましたが、
    実はうちもおでんの時は必ずします。(お汁だけかける時も)
    美味しいですよね!(^_-)-☆

    • さえ より:

      ユミさん
      ほんと、絵のようでした♩
      わたしたちがじゃなくてね(笑)
      月も雲も星も、きれいだった♡
      おでんの美味しい季節到来ですね~
      大根、よくいただくんですよ。今玄関に7.8本あります。
      ゆっくり煮て、あっさり漬けて、いろいろ楽しんでいます。
      わたしも辛子派ですが、柚子胡椒やってみます。美味しそう♡
      卵をご飯にかけるのがおなじっていってくれる人、初めてです。うれしい♡

PROFILE

プロフィール
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

随筆かきます。

 

依頼はメールフォームからお願いします。

ご意見などのメール

CATEGORY

カテゴリ

BACKNUMBER

バックナンバー

CALENDAR

カレンダー
2018年12月
« 11月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

COPYRIGHT © 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI. ALL RIGHTS RESERVED.© 2016 HARINEZUMIGA NEMURUTOKI.