今週も、ふたたび三度の神戸へ帰省。
義母の施設入居の手続きと引っ越し。そして、病院の付き添い。
そんななか、夫が久しぶりの同窓会の夜、三ノ宮でひとり呑みをした。
夫行きつけの「IVYbar」で教わった店だ。
ひとりのんびり夕餉を楽しみながら、ビールを飲みたいというと紹介してくれた。
「呑み処いちりん」という。
料理のセンスが光る女将がひとり切り盛りする、ゆったりとした時間が流れる空間だった。
5月は3度目の帰省で、そのたびタスクが多いせいか、混乱したり、疲れたり、落ち込んだり。眠れなくなることも多く、常に眠剤持参だ。
そんな隙間時間に、心地よく酒を楽しんだ。
その宴のラストに出してもらった鶏レバーの煮物を口にして、エクスクラメーションマークが頭の上に飛んだ。
「!!! この山椒、すごい」
「でしょう!」と、女将。
「高知の仁淀で、鰻を食べたときに惚れ込んだんです」
「仁淀川? 去年の11月に行ったんですよ。鰻は食べなかったけど」
「仁淀川には行ってないんだけど、鰻は2度目です」
そんな話で、盛り上がった。
秋の終わりに、季節限定でそこでしか買えないという電話番号を教えてもらい、高知の話をした。
「四万十川には、まだ行ったことがなくて」
「沈下橋が、おもしろかったんですよ」
などなど。
出会いの不思議を、思う。
南瓜のサラダは、カリカリアーモンドとレーズンが利いていました。チーズ入り。
野菜たっぷりが嬉しいサラダ。すべておまかせで、出してもらいました。
ミーの箸置き。可愛い♡ お隣りはスナフキンでした。
油揚げの巾着煮というのかな。お出汁が甘い優しい風味。
鶏レバーの煮物に、香り高い山椒がぴったりでした。色もグリーン! このあと帆立の炊き込みご飯を出してくれましたが(純粉山椒がまた、マッチしていました)、写真を撮るのを忘れた~心地よく酔っ払っていたみたいです。
ネットでも買えない「仁淀川の純粉山椒」。秋には手に入れるぞ!
なかなか辿り着けないというこの路地の「呑み処いちりん」です。
お義母さまのお引越し、お疲れ様でした。
行ったり来たりで、日常生活のサイクルも崩れがちですよね。
そんなときに、ふらっとひとり吞み。ほっと一息つかれたことでしょう。
ひとり呑みって、大人ですね~。やってみたいけど、なかなかできないでいます。
カウンター越しの会話も、いいですね。
山椒で、味がしまりますよね。油揚げの巾着も美味しそうですね♪
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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