毎朝、ご飯土鍋でご飯を炊くようになり、半年が経った。
夫が会社に行く日は、朝5時35分にガスの火を入れる。冬場は9分炊いていたが暖かくなり8分で炊けるようになった。10分~15分蒸らせばOKなので、6時きっかりに食べられる。その25分間で味噌汁やらおかずやらを作り、なるべく出来立ての熱々をよそうよう心がけている。
そう。このパターンのときには、6時を目指す。
だが休みの日は、起きる時間もまちまちだ。特別な用事があるとき以外は、ゆっくりとストレッチする夫を待ち、ガスに火を入れる。何時かを目指すのではなく、ストレッチに要する時間があと何分くらいかかるのか、というところにポイントを置く。
なので夫がそれを逆算し、炊き始めるべき時間にスタートの合図をくれる。
このパターンのときには、目指す時間はない。
目指す時間がない。たったそれだけのことだけれど、ガスに火を入れるとき、やわらかく気持ちが広がっていくのを感じる。休日っていい。
2合炊きの小さな土鍋です。万古焼(ばんこやき)です。きのうの朝ご飯は、残り物の銀鱈の煮つけとサラダ、お味噌汁でした。蕗の葉木の芽味噌を、ご飯にのせて、蕗の炒め煮もいただきました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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