最近、朝食によく登場するのが、もやしのナムルとピーマンのきんぴらだ。
目玉が飛び出るほど値段がつり上がった野菜たちを横目に、値が安定しているもやしやピーマンを買うことが増えた。
だが、これが美味い。
秘密は、胡麻油だ。ふるさと納税した熊本県益城町から届いた胡麻油が食欲をそそる香りを添えてくれる。
もやしは茹でて胡麻油で和え、ピーマンは胡麻油で炒めてから甘辛く煮る。
キッチンには、胡麻油やら醤油やら鶏がらスープやらの匂いが広がる。
「甘い匂い」というのは「甘く感じる匂い」ではなく「甘さという味覚を連想させる匂い」なのだ、という話を聞いた。ケーキが焼ける甘い匂いは、その甘さを知っているから「甘い」と認識されるらしい。嗅覚と味覚を結びつけているのは、人間の想像力が大きくかかわってくるということか。
毎日の食事も、美味しそうな匂いだな、と思うとより美味しく感じる。匂いと味は切っても切れない仲だけどけど、匂いがあるからこそ美味しいって感じる料理も多いのかも知れない。
もやしのナムルです。茹でて、胡麻油と鶏がらスープの素で和えるだけ。
前日のポトフとスクランブルエッグで、洋風な朝ご飯になりました。
ピーマンのきんぴらは、鷹の爪でピリ辛に。
前日のもやしナムルと併せて。目玉焼きに味が沁みてこれがまた美味しい。
3本いただいた胡麻油も、もう1本半になりました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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