大きな白菜をいただいたので、鍋続きである。
週末、安い豚肉ですき焼きをしようという話にもなった。
ところがスーパーに行くと、春菊が品切れだった。すき焼きの春菊、好きなんだけどなと思いつつ、考えに考えて三つ葉を買う。そして、多いかなと思いながら、一束刻んだ。
「春菊なかった」というと「春菊は、まあいいや」と、夫はあまりこだわりはないようだ。ふたりすき焼きなので、それならば三つ葉を楽しもうとホッとする。
だが一束分をふんだんに入れても、三つ葉の風味はほとんど感じられなかった。
そういえば三つ葉を入れる料理は、味の薄いものが多い。お吸い物、茶碗蒸し、親子丼、などなど。そういうシーンでこそ味わいを発揮できる香味野菜なのだ。
逆に思う。
「春菊って、すき焼きの濃い味に負けないすごい野菜だったんだ」
これから鍋本番の季節。脇役として活躍してくれる春菊を、見直した。脇役だが、春菊の代わりはいないのである。
写真だとわからないかも知れませんが、とっても大きな白菜です。
大きめの玉葱と並べて、こんな感じ。
お皿に並べていると、三つ葉も存在感あったんですが。
すき焼きに入れると、すぐにしんなり。消えていく感じ。
伸びすぎた豆苗もいいかも知れませんが。
すでに、ツナとナムルにしてしまいました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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