長いお付き合いになる陶芸家、森下真吾さんの器を観に行った。
「森下真吾陶展」は、以前取材した「夢宇谷」で今月29日まで開催されている。
いつも、行こう行こうと言っているあいだに日にちを過ごしてしまうので、今年は早めに訪ねた。
5月半ばの「夢宇谷」は、まだ新緑で、明野よりもわずかに季節が遅れている。
そんな森のなかのギャラリーで、ゆっくりと森下さんの作品を眺めた。
手に取り、じっくりと見つめた。
20年以上前に出会った頃とは、作風がだいぶ違っていて、ギャラリーの店主も話していたが、陶芸家森下真吾のなかには、ファンタジーのような独特の世界があるのだろうと思えた。
見ているこちらまで、異世界に紛れ込んだような感覚に陥るのである。
無論、同じ作品はひとつもなく、展覧会のたびにそのときどきの地蔵を買っていくファンもいるのだという。
20年経てば、人も変わる。
陶芸家森下真吾の作風が変わっていくように、わたし自身もきっと変わっているのだろう。
そんなことを考えながら、ひんやりとしたギャラリーを気持ちよく歩いたのだった。
「夢宇谷」は、陶器を中心に、布や服飾、金属、アクセサリー、紙などいろいろなアート雑貨を扱っているお店です。
建物も味わいがあり、とにかく広い。
森下真吾さんの作品は、入口すぐの場所から並んでいました。
茶道もされているそうで、茶器も数多くありました。そして、人形、お地蔵さま、怪獣? 天使? 動物などなど、ファンタジックな作品も。
割れた花器を利用したアート作品。
象さん。となりは、香炉かな?
カップには、大きすぎる把手が。
天使のような花器。
見ているだけで、心がしんと静かになってゆきました。
夫は、茶碗をひとつ選びました。
金沢で見つけたわたしのお茶碗と、ふたり新しい茶碗で朝食をいただく日々です。
陶展、いいなあ~。
最近で歩いていないのでご無沙汰です。
ご主人が選んだお茶碗も渋くて温かみもありいいですね。
ご飯がますます美味しくなりますね。
物を作る人も作風が変ってくるのでしょうね。
個展をするためにはたくさんのものをつくらなければならないし大変でしょうね。
仕事って何でも大変だな~と思いました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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