バーベキュー翌日、夫の友人のひとりが森下慎吾さんの器を観たいという。
それならと、久しぶりに『夢宇谷』へ行った。
夢宇谷の『ギャラリーMUU』には案の定森下さんの作品がいくつかあり、ほかにも数えきれないほどの器やアートが展示されていた。
それぞれに、楽しみながら観て歩く。
わたしは、珈琲カップを新調するのもいいなと思っていた。だが、今の気持ちにぴったりくるものが見つからない。
ほぼ1周し、では朝食に使う、取り皿よりはやや大きめの平皿はかないだろうと、観て歩いた。すると、さっき目にしたばかりの器たちの並んだ風景が、まるで違うものに見えてきて驚いた。
「珈琲カップ、珈琲カップ」と観て歩くのと、「平皿、平皿」と観て歩くのでは、目にする風景自体が変わるのだ。
普段何気なく見ている風景も、そうなのだろうか。
夢宇谷の魔法にかけられたような気分で歩いていると、夫が目を輝かせながら、ブルーのぐい飲みを持ち上げていた。
森下慎吾さんの作品です。外廊下に並んでいました。
結局新調したのは、夫が選んだ山下秀樹さんという作家さんのぐい飲みでした。
銀化天目という焼き物なんですね。宇宙をのぞいているようです。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ、更新しました。
【陶器とアートの”夢の谷”に迷いこんで~『夢宇谷ギャラリーMUU』】
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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