今日は、夫の誕生日。
義母から、一昨日早々に蒸し穴子が届いた。のしに「感謝」とある。毎年の誕生日を迎えることは、ありがたいことなのだと、教えられた気がした。
義母はいつも、周囲の人の祝い事を自分のことのように喜ぶ。
わたしや夫、3人の孫たちの誕生日も、誕生日を迎えることが義母自身ほんとうにうれしいのだとわかるような長文の手紙を送ってくれる。その手紙が誕生日に遅れたことはない。そういうところを、とても尊敬している。なかなかできることではない。
わたしなど、やろうやろうと思いながら前日にバタバタと買い物して送ったり、日が過ぎてからになってしまったりする。
以前、孫である息子にきちんと手紙をかき誕生日前に届くよう送ってくれたときのこと。電話で話した義母が「このところ、なんだか忙しくて」と言っていた。
「それなのに、きちんと誕生日前に送ってくださってありがとうございます」わたしは、受話器に向かい頭を下げた。すると義母が楽しそうに言った。
「違うのよ。誕生日の手紙をかくのがね、忙しいの」
それを聞き、納得した。
わたしたち家族や親戚や、たぶん義母の友人たちに手紙をかく。誕生日を祝う。それが、義母のファーストプライオリティ。第一優先なのだ。
バタバタと慌ただしくしているとき、ふと義母の言葉を思い出し、我に返る。
「忙しいって、なんだろう」
そして、そのときの自分のファーストプライオリティを考えて、よしと、最初のひとつを片づけるのだ。
蒸し穴子です。タレをかけて、庭の木の芽をのせて。山葵でいただきました。
朝ご飯にたべました。韓国風大根の煮物と、庭の蕗の炒め煮と。
義母さんの心使いには感心させられます。と同時に自分はーー、反省しきりです。最近はハガキ一枚書いてないですね。子供達は毎日のように顔を見せてくれるし、当たり前のように生活していますが、当たり前なんて思ったら駄目ですね。電話で容易く用件は伝えられていますが、少し時間がたつと話の内容の全部を思い出すことは出来ません。その点手紙は、特に自分個人宛のものは格別で、何回も何回も読み直す事ができます。急に友人に手紙を書いたら驚かれるかしら、それよりなんて書いたらいいのか、絵手紙でも習うしかありません、困ったわ
悠里さん
わたしもです。子どもたちにも甥っ子姪っ子たちにも、なかなか思うように手紙、かけないです。
でも悠里さんは、近くにお子さんやお孫さんがいらっしゃるから、ちゃんとコミュニケーションがとれているんだと思いますよ~
電話で声を聞くのもまた、手紙と違ってうれしいですよね。
でも、ぜひご友人にお手紙、かいてみてください。
きっと喜ばれると思いますよ~
絵手紙もいいですね♩
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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