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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

蕎麦屋を探して

きのうの日曜日、仕事の下見で蓼科まで行くという夫につきあいドライブした。

 

前日の話に戻るが、夫が、蓼科に行ったら食べたい蕎麦があると言う。

「前に行ったときに食べた蕎麦が、美味かったんだ」

一緒に行ったはずだと彼は言うのだが、わたしはまったく覚えていなかった。ネットで検索してみても、それらしい蕎麦屋は見つからない。

「わりと小さな店で、すぐそばに小川が流れてて」

いくら説明されても、わたしの記憶が呼び覚まされることはなかった。

夫はそのとき撮った写真があるはずだと、データを探し始めた。

「あった! 7年前だ。ほら、川が流れてる」

「ほんとだ。でも、この写真だけじゃ、店の名前もわからないね」

店の外観を映した写真が1枚だけあったのだが、曇っていたのか暗く、店名などは見当たらない。

「ダメもとで、明度を上げてみようか」

ここまで来たら是が非でも、どこの蕎麦屋か突き止めたい。ふたりでパソコンの画面を食い入るように見つめた。すると、もうこれ以上明るくしたら白くなりすぎてわからないだろうというところまで来て、蕎麦屋の看板が見えた。

「おーっ! あった!」

「平仮名で、しもさか、ってかいてあるね」

そしてきのう、ぶじ仕事を終え、『しもさか』の蕎麦に舌鼓を打ったのだった。

 

デジタルカメラで撮った写真には、見えないところまでしっかり写っている。

それを実感し、テレビドラマの刑事もので観ているシーンが、突然現実になったような怖さを感じた。何気なく撮った写真にも、様々な情報が刻み込まれているのだ。大人になってからパソコンに触れるようになったわたしたちの世代には、わかっていても忘れがちな現実なのだろう。目の当たりにして怖さを感じ、同時にこの便利さを手放せなくなる現代社会に組み込まれていくような流れを感じた。みな、長いものに巻かれていく。そんな大きく強い流れである。

CIMG2162『俊樹蕎麦しもさか』石臼で蕎麦粉を挽いた十割蕎麦です。

CIMG2163本当にすぐ前に、小川が流れていました。

DSC_0558

洒落た看板が立っていました。

CIMG2158

お庭に咲いていた花です。ヤマトリカブト?

CIMG2166敷地内には、蕎麦の花も咲いていました。

CIMG2150蕎麦の旨みが濃くコシの強い、文句なく美味しい蕎麦でした。

CIMG2144テーブルに飾られていたお庭の花も、素敵です。

COMMENT

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  1. 悠里 より:

    おはようございます❗
    何年か前に、やはり例の友人達6人と蓼科に一拍で行きました。ホテルも良かったけど何よりも思い出すのは
    お土産に買ってきたピンクのお蕎麦です。花の時期は終わっていましたが、花もピンクとのこと。味は特に変わった感じはありませんでしたが、食事は視覚からとも言いますよね。珍しいものには心引かれます。
    さえさんのご主人の、記憶をたどる小旅行? いいですね。何年かたっても、まだそのままのお店があった時は特に嬉しく、お得感あります。
    娘の夫は特に蕎麦好き、機会があったら是非訪ねて行きたいです。テーブルに飾ってあった花も素敵‼
    野の花には癒されますね。

    • さえ より:

      悠里さん
      ピンクのお蕎麦、初めて聞きました。あるんですね~ピンクのお花が咲く蕎麦の苗も。
      夫の食に関する執着と、男の子らしい探検心が実を結びました(笑)
      『しもさか』は、せいろしか置いていないんですよ~てんぷらもとろろも、メニューになし。
      潔さがそのまま蕎麦の味に出ていました。
      おススメですよ。
      テーブルのお花、素敵ですよね~みずひきが咲く季節ですね♡

CIMG2394

PROFILE

プロフィール
2016-10-02-11-07-59-1
水月 さえ

随筆屋。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

夫が営む広告会社で経理を担当。

2012年から随筆をかき始める。

 

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。

 

随筆かきます。

依頼はメールフォームからお願いします。

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