「おちゃのじかん」は、ずいぶんまえに一度だけ行ったことのあるカフェだ。
上の娘が高校生だった頃に一緒に通っていたヨガ教室で、店主の由美さんとご一緒していて、ランチに行ったことがあったが、娘たちのことや仕事やいろいろに忙殺され、それきりになってしまっていた。
ふたたび行こうと思ったのは、エッセイサークルで話題になったからだ。
その頃にはなかったツリーハウスが庭にでき、広々としたテラス席が魅力だという。さっそく出かけたのが2月のこと。
しかしそれから緊急事態宣言発令~解除まで長く冬眠することとなってしまった。
その記事を、ようやくアップすることができてホッとしている。
じつを言うと、天然酵母のパンを焼き始めたのは、その2月に由美さんのお話を聞かせてもらったことが起因となった。
「毎日パンを焼くのは、たいへんでしょう?」
そう問いかけたわたしに、
「慣れると、そうでもないですよ」
と、やわらかな笑顔で答えた。
それが謙遜とかではなく、ほんとうにそう思っているのがわかり、やってみようかなという気持ちになったのだった。
人は、よく知らないこと、新しいことに対して心のなかにハードルを作ってしまいがちだ。それも、ちょっと高めのハードルを。
そんなハードルが、すっと低くなった瞬間だった。
わたしの焼くパンなど簡単なもので、お仕事で焼いている由美さんとは比べ物にはならないが、日々の暮らしの楽しみがひとつ増えたことに感謝している。
外国のカフェを思わせる白い壁に大きな黒板。
天然酵母のパンです。種類も豊富ですね。クリームもジャムもすべて手作りだそうです。
ランチのベジプレート。美味しく、そして見た目も華やか。
ツリーハウスの上で、しっとりレモンケーキもいただきました。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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