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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

おむすびストーリー、ありますか?

先日のバーベキューの際、久しぶりにおむすびを握った。

「おむすび」を「握った」という言い方はおかしい? 「おむすび」なら「結んだ」だろうか。

 

「おむすび」という呼び方が好きで、そう呼んでいるが、少し前に「おむすび」と「おにぎり」には、違いがあると知った。

神の力を授かるために米を、山型(神の形)にかたどって食べたものが「おむすび」。「おにぎり」は「にぎりめし」の転じたものなので、どんな形でもいいらしい。コンビニでも「おにぎり」と呼ぶローソンなどや「おむすび」というセブンイレブンなどもあり、地方によって呼び方が違ったりもするけれど、まあ、大きな違いはないんじゃないかと、日本おにぎり協会は言っている。

 

おむすびで思い出すのは、5年前の冬。雪が積もる厳しい冬だった。

その頃まだ元気だったびっきーが、雪にはしゃいでリードを強くひっぱり、わたしは左手をついて転倒。左手甲、小指の根もとを骨折した。

そのとき高校2年だった末娘は、毎日おむすびを持って学校に行っていた。それがその日から握れなくなってしまった。

「お弁当にしようか?」と言ったのだが、「鮭のおむすびがいい」と言い、彼女は朝のキッチンに立つようになった。起きてくると同時に魚焼きグリルで鮭を焼き、自分で握る。海苔はパリパリが好きだからと別に包み、わたしが淹れた熱いミルクティーの水筒と一緒に鞄に入れるのが習慣となった。

左手は、手術したため完治に3カ月かかった。

しかし、その後も彼女はおむすびを握り続けた。塩加減や大きさをその日の体調に合わせて調節できるから、だという。手が治るころには、すっかり受験生になっていたのだ。手の大きさも、もうすっかりわたしと変わらないんだな、と娘のおむすびを見て思ったっけ。

 

彼女が都会に出て、今では鮭を焼くことも珍しくなった。たぶん彼女も、ひとり暮らしの部屋で鮭を焼いたりはしないんだろうな。

おむすび握って、思い出すこと、ありますか?

CIMG0273残ったら焼きおにぎりにできるように、すべて塩鮭で握りました。

CIMG0274海苔は、パリパリなのをセルフで巻いて。

COMMENT

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  1. 悠里 より:

    独身の頃、寮生活していた時に友達が作ってくれた、まん丸おにぎりを思い出します。私は三角しか作れなくて、まん丸おにぎりをいつも彼女におねだりしたものです。後でわかったんですがー、彼女はまん丸しか作れなくて、でも私の喜ぶ姿が張り合いだったと。今でも彼女のはまん丸おにぎりです‼
    私の今のおすすめは、チーズのみじん切りと、パセリのみじん切りをまぶした俵型おにぎりです。それと、孫のおすすめは蜂蜜梅いりを青じそで巻いたのです。誰が作っても、やはり母の味になってしまいそうですね。

    • さえ より:

      悠里さん
      まん丸おにぎりの思い出、素敵ですね~♩
      わたしも三角しか握れません。
      チーズとパセリのみじん切りの俵おにぎり、美味しそう♡ワインのおつまみにもなりそうですね。
      梅と青じそも、いいな♩
      やっぱりおむすびは、お母さんの味ですよね~

  2. ぱす より:

    おはようございます。
    おむすび、おにぎり。どちらも響きから幸せ感が漂いますね~♪
    鮭のおむすび美味しそうです。
    骨折、えらい事でしたね。

    昨日私もちょうど久しぶりにおにぎりを握りました。
    炊き込みごはんがだいぶん余ったので。
    夫婦二人で、三合はしばらくあります。(笑)
    今朝のごはんとわたしのお昼用で終いです。
    握りながら、子どもたちが小さかった時のことぼんやり思い出しましたね~。ほんと、ぼんやりです。
    そんな時間なのでしょうかね。おにぎりを握る時間は♪

    • さえ より:

      ぱすさん
      こんにちは♩
      そうですね~やっぱり人の手で握っているからでしょうか、温かみがありますよね~
      骨折手術はなんと50歳の誕生日でした(笑)
      それも今となっては笑い話です。
      炊き込みご飯のおぬすびもおいしそうですね~♩
      ほんと。握りながら、何かを思い出したり振り返ったりする時間なのかも知れませんね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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