もうおしまいだということで、大量のさくらんぼをいただいた。
「ジャムにすると、いいよ」
さくらんぼ農家さんたちは、毎年ジャムを煮ているのだろう。
けれど、わたしにとっては初めての体験だ。ジャム作りすら遠い記憶しかない。
レシピを検索し、甘さを比較し、これと決める。
そこではたと疑問に思ったのは、このレシピはなぜグラニュー糖を使っているのか、ということだ。
日々の料理に使っているのは、沖縄のさとうきび粗糖だ。茶色くミネラル豊富で料理にコクが生まれるところが気に入っている。
この機会にと調べてみると、上白糖やグラニュー糖は漂白されているのだろうと思っていたが、違っていた。
【上白糖・グラニュー糖】ミネラルを取り除いた透明の結晶で、光を反射すると白く見える。
【黒糖・きび砂糖・てんさい糖】自然のミネラルを含む茶色い砂糖。
【三温糖、中ザラ糖】上白糖の結晶成分を煮詰めて、カラメル化させた茶色い砂糖。
なぜ、ジャムにはグラニュー糖なのかというと、癖がなくすっきりした甘さで、素材の色や味を大切にしたいとき向きだからだそうだ。
さとうきび粗糖は、そのコクと色がジャムには向かないということだ。
さくらんぼ農家さんの手伝いをして、エクセルも上達したけれど、砂糖の違いを知ることもできた。
そうしてグラニュー糖で作ったさくらんぼジャムを、日々楽しんでいる。ありがたいことである。
そのまま食べる分を取り分けて、それでも1㎏以上ありました。
いつも使っているのは「さとうきび粗糖」ですが、グラニュー糖にしました。
グラニュー糖のなかに、種を取り除いて入れていきます。水分が出てくるので、それから煮詰めて最後にレモン汁を入れてさらに煮詰めます。
できた~♩ 甘さ控えめ、酸味が利いたさくらんぼジャム。
すぐに食べる分は、小さめのタッパーに入れました。できあがりの色も、砂糖で変わってくるのかな?
朝食の胡桃パンに、のせて。これが相性ばっちり!
ヨーグルトソースにして。ジャムってこんなに美味しかったっけ?
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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