生みたての卵をたくさんいただいた。黄身の黄色い卵である。

久しぶりにだし巻き卵を焼こうと、卵焼きパンを新調した。古い卵焼きパンのテフロンが剥げてきていて気になっていた。卵をいただいたのがフライパンを買うきっかけになるのだから、料理っておもしろい。

ところで、だし巻き卵のレシピを調べていたら、焼き方とかいうか、巻き方に「大阪巻き」と「京巻き」があることを知った。

「大阪巻き」の方がわりと一般的で、四角い卵焼きパンの向こう側から手前に巻きながら焼く。こちらの方が簡単なのだそう。

「京巻き」はその逆で、手前から向こう側に巻いていく。京都の板前さんは、まず京巻きとかつら剥きを覚えるのだとか。もちろん箸でくるくると巻きながら焼いていく。「京巻き」は難易度が高いけれど、空気が入らず卵焼きが絞まるので、お弁当などはこちらの方が傷みにくいという。

テフロン加工の卵焼きパンでフライ返しを使って焼き、巻すにも巻かず熱々をいただくわたしには、別世界の料理だ。たかが卵焼きされど卵焼き。料理の奥深さを、あらためて知る。

新しい卵焼きパンです。京巻きで焼いてみました。お箸じゃ上手くできないので、フライ返しで。

ふっくら焼けました。卵4個におだし100㏄、味醂小さじ1、薄口醤油小さじ1です。巻すで巻いたりしないので、ちょっと不格好ですが、熱々です。

前日の白菜鍋の残りと一緒に朝ご飯。

神戸で買ってきた、いかなごの釘煮も楽しんでいます。