山梨の特産名産を少しずつ紹介しているが、紹介するほどに、いろいろあるのだなあと驚かされる。
フルーツ王国山梨の果物は別にしても、有名どころの「ほうとう」、「信玄餠」、「鳥もつ煮」、「枯露柿」、「吉田のうどん」のほかにも、まだまだある。
「大塚人参」も、山梨でしか、それも市川三郷町大塚地区でしか栽培されない特産物で、その土壌のやわらかさから1mもの長さに育つという驚きの人参だ。
今回は、そのピクルスを紹介した。
また、同社の人気商品に、「ももっこぶどう酢漬け」なるものもあり、桃を若いうちに摘みぶどう酢に漬けた珍しくてフルーティなピクルスも併せて紹介した。
食べて驚いたのは、種がないということ。
種ができる前の段階で摘み、漬けているそうだ。
「種って、最初からあるわけじゃないんだ」
目から鱗が落ちた。
桃の種は大きい。じつは桃太郎の昔話を聞いても、真っ二つに切ったら種で包丁が傷むだろうなどと余計なことを考えてしまう性格なので(種どころではなく赤ん坊が入っていたわけだが)、桃の種の大きさには脅威を感じている。
だから種も実と同じくらいすくすくと育っているに決まってると思いこんでいた。
考えに考えていると、生命の神秘の領域にまで思いを馳せてしまう。
こういったその土地ならではの食べ物や特産品は、もちろん山梨だけじゃなく、日本じゅうに、そして世界じゅうにあるのだろう。
知るほどに、知らないことが炙り出されていく、ステップアップゲームのようだ。
「ももっこぶどう酢漬け」と「大塚にんじんぶどう酢漬け」です。
種ができる前の若桃。桃太郎は入っていなかった。
1mもの長さに育つという大塚人参。栄養滋養たくさん入ってそうですね。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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