ホーチミン、ドンコイ通り周辺は店の入れ替わりが早く、まえに食事を楽しんだところがなくなっていることも多い。

そのなかで『L'USINE』は、人気を定着させているカフェだ。

ひとりの昼間、西瓜ジュースが飲みたくなり、ランチしに行った。日本では欲しくならないこの飲み物、ここへ来ると身体が欲するかのように、飲みたくなる。

去年も、そして春の社員研修の際にも、飲みに寄った。

ウォーターメロンというだけあって、水分が多く薄甘い。ジュースになっても、しっとりとざらついた果肉の食感や夏休みの縁側を連想させる匂いは変わらない。薄めたような赤をしているくせに、瓜特有の青臭さも兼ね備えている。西瓜は毎年夏には必ず楽しんでいるが、丸いまま1個買ったり西瓜割りしたのは遠い昔で、そんな郷愁も水分とともに詰まっている。

特別記憶に残る思い出は持たないが、その味だけが記憶されているということもあるのだろうか。100年まえに日本を訪れた外国人来賓のザリガニのように。

西瓜ジュースは、ひと口飲んでホッとする美味しさだ。

変わらずお洒落な空間です。

変わらず美味しいウォーターメロンジュース。

ルージン風チキンライス。醤油とキムチっぽいソース。

カリカリじゃこが入ったご飯がまた絶品でした。

ふたつに切り離されているところが不思議なお店です。さっきの空間とは繋がっていないんです、ここ。

外廊下に出て、スタッフさんも行き来しています。

ヨーロッパ風？　というのでしょうか。レトロな感じ。

黒板は、今風のお店では定番になりましたね。