ゴールデンウイーク。ちょっと贅沢してホテルでバイキングの朝食をとった。
水道橋で宿泊した『庭のホテル』は、とにかく生野菜の種類が豊富なバイキング。サニーレタス、ルッコラ、水菜、サラダほうれん草、マーシュ、マスタードレタス、スプラウトやベビーリーフが、トマトや胡瓜、人参やオニオンスライスなどのほかに別々のボールに並んでいる。他にもいろいろあったけど、食べきれないと困るので生野菜をたっぷり楽しむことにした。
さて。卵料理はオーダーすれば、オムレツか目玉焼きを焼いてくれるという。
家では朝、目玉焼きを焼くことが多いのでオムレツをオーダーした。
オムレツと言えばケチャップ。夫は、当然のようにケチャップをかける。まあそれが多数派だろう。わたしもケチャップをかけたオムレツは美味しいと思う。
だけどね、なかがとろりと半熟、外側はしっかり焼けた美味しいオムレツは、ケチャップをかけなくても美味しい。だからわたしは、そのときの気分でケチャップをかけるかどうか決めることにしている。
ドラマ『カルテット』で、唐揚げにレモンをかけるかかけないか、自分の皿にとってからかけるか、みんなの分にもかけるかと、無断でかけてもいいものかと、もめるシーンがあった。
わたしは唐揚げにはいつもレモンをかけたいが、オムレツにケチャップをかけるかどうかは、ぜひそのときどきに自分で決めたい派である。
同じ年の友人に、熱いオムレツに冷たいケチャップをかけるのはどうしても嫌だという女性がいる。彼女は、ケチャップが嫌いなわけではない。そこで考案したのは、最初からケチャップを混ぜてオムレツを焼くというもの。彼女のオムレツは、常にケチャップ入りなのだ。
だがそれは、わたし的には違う料理だと言いたい。オムレツにもケチャップにも、失礼なのではないかと思う。
たかが、オムレツ。されど、オムレツ。オムレツにケチャップ、かけますか?
生野菜たっぷり。ミネストローネも、野菜たっぷり。
これでもかというほど、大盛りにしたサラダ。ラディッシュがきれい。
焼いてもらった熱々のオムレツです。なかはとろりと半熟でした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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