シロさんのカレーうどんを食べて、カレーうどん熱に火がついた。
先週、そうして立ち寄った東京でのひとりランチ。オアゾに入っているカレーうどんが人気の「巣鴨古奈屋」でのこと。
Webショップもある有名店らしく、ちょっとわくわくする。
鰹出汁を利かせたクリーミーなカレーの出汁つゆが魅力だという。
「天使のえび天ぷらカレーうどん」や季節限定「桜えびもちカレーうどん」、「バナナの天ぷらカレーうどん」なるものもあったが、お腹と相談して「九条葱と刻み揚げカレーうどん」をオーダーした。
うどんを待つ間、ひとり客が多いな~と男性客、女性客半々くらいかな~とぼんやり店内を眺める。
そのとき、ふと見たことのある人が視界に映った。
誰?
しばし考えて、我に返る。
『鏡の国のアリス』。
壁いっぱいの鏡に、自分が映っていた。
彼女はまるで知らない人のように、のうのうと、ぬくぬくと、満ち足りた顔をしていた。
ひとりの人間と、たもとを別つこととなった1時間後のことだった。
「自分を責めることは、何もない」
鏡の国の彼女は、笑みだけで語りかけていた。
東京駅前オアゾ「巣鴨古奈屋」です。
九条葱たっぷりバージョンにしました。
レモンゼリーがついていました。
「お口直しに、どうぞ」
辛さが足りなかったので、七味唐辛子をかけて。コシのあるうどん、クリーミーなカレーのおつゆ、美味しかった。
バナナ天が、名物なのだとか。カレーうどんの隠し味にバナナを使っていたから、乗っけちゃえってことになったみたい。
正面に座っているのが、わたしです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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