「あ、スキムミルク切らしてた」
パンをこねようと、強力粉をボールに入れかけたところで思い出した。
「牛乳も切らしてるし、どうしよう」
頼みの綱はネット検索だ。
「パン、スキムミルク」と打つと「代用」のワードが出てきた。
代用に使えるのは「牛乳」とある。ほかのサイトをいくつか見ていたら、ようやくうちにある物が出てきた。
「クリープで、いいんだ!」
ということで、スキムミルクの代わりにクリープを入れたパンがぶじ焼きあがった。
「でもなんで、パンにはスキムミルクを入れるんだろう?」
ついでに調べてみると、発酵などには関係なく、ミルキーな風味とコクを加えるためとある。牛乳でもいいのだが、発酵しにくくなる成分が入っているらしい。よくこねれば、牛乳でも発酵に問題はないらしいので、それも覚えておこう。
きれいな焼き色がつくのもスキムミルクや牛乳に含まれる乳糖の効果だというし、美味しいパンを焼くための仕事、スキムミルクはちゃんとしてたんだね。
なぜ、と考えることなく使っているものって、けっこうある。
でも知ってみると、なるほどと納得する。納得すれば、使い方も変わってくるかもしれない。
考えずに使っているものを探してみるのも、楽しそうだ。
来客用にと常備していたスティックタイプのクリープが、助けてくれました。
焼き上がりも、匂いも変わらない。
切った感触もいつも通りでした。
焼き立てパンとサラダのランチです。アールグレイのアイスティーと。
もちもち~♩ 味もほとんど変わりませんでした。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。